クリック&コレクト、フィットネス、トレカ…三洋堂書店、レンタル撤退で転換する次の稼ぎ方

2021/06/21 05:55
    成相裕幸
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    レンタルスペースをバローのフィットネスジムに鞍替え

    三洋堂シャオ西尾店・フィットネスジム
    4月にオープンしたシャオ西尾店内に設けられたフィットネスジム(写真提供:三洋堂ホールディングス)

     三洋堂は17年7月、バローホールディングスの子会社アクトスとフランチャイズ契約を結び、会員制フィットネスジムを多店舗展開している。撤去したレンタルスペースをフィットネスに切り替え、新規店出店には書店に併設する形でつくっている。現在までに11店舗出店。前期はコロナ禍によって3密が回避されたことで、一時休業や会員数減で事業単体としては大きく落ち込んだが、コロナ以前は着実に出店があり売上を伸ばしていた。コロナ禍での営業はまだ苦戦が続きそうだが、フィットネス併設店舗の出店はこれからも続けていく方針だ。

    近年力を入れているトレカ販売。若年層を中心に対戦スペースも設置した
    近年力を入れているトレカ販売。若年層向けの対戦スペースも設置した(写真提供:三洋堂ホールディングス)

      最近力を入れているのが若者向けのトレーディングカード販売と対戦スペースの設置だ。これも不振のレンタルスペースを撤去して置き換えている。席数は6090ほど設けている。直近では鳥居松店(愛知)でレンタル売場を撤去しこれまでの1坪から40坪にコーナーを拡げた。5月の新店、菰野店(三重)にも7月にトレカコーナーを設置する。とくに中高生の需要が強く、これからも拡充していく。

      この4月からは古本事業もテコ入れし、雑誌や学習参考書も買い取り対象に加えた。再販制度によって定価が定められている新刊と異なり、自由な価格設定ができ、廉価に販売できることでお値打ち感にもつながっている。これまで新古書店チェーン、ブックオフの一部店舗では、同様の取り組みがあったが、さらなる粗利向上として期待される。加藤代表はレンタル不振のなかで代替する業態について「万能解決策はなさそう」と画一的な売場変更はしない方針だ。

     

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