20年度決算は減収減益の日本アクセス ファミリーマートとの協業による業績回復の戦略とは

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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総菜では外食・中食・内食で連携

  日本アクセスは、決算説明会で21年度の経営計画・事業戦略も発表した。新型コロナウイルス感染拡大による先行き不透明な経済情勢、消費者の生活様式や購買行動の変化などを踏まえ、業務改革の断行と事業モデルの変革を推進する。コロナ禍で顕在化した課題を先送りにせず、解決を最優先する1年として、単年度での経営計画を策定した。「①成長事業・成長領域の拡大」「②事業モデルの変革」「③業務改革とDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」「④成長、変革を促進する人財・風土改革」「⑤サステナブル経営の推進」の5つの基本方針を掲げ、なかでも①②③に力を入れる。

 「①成長事業・成長領域の拡大」では、かねてより志向している「フルライン卸」としての取り組みを強化。強みである低温分野を拡大し競争優位を確保するほか、ドライでは課題だった菓子・酒類の売上伸長を図る。商品開発では、自社ブランドや冷凍ミールキット、生鮮、総菜を強化する。総菜では214月に新設した「デリカ管掌」を中心に外食・中食・内食の連携を図りながら事業拡大を行う。

 

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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