オイシックス、売上1000億円、当期純利益50億円を突破!低価格帯を強化するしたたかな理由

若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
Pocket

いよいよ10月稼働「新海老名ステーション」

 来期施策の目玉となるのは、オイシックスの新物流ステーションの稼働開始だ。キャパシティが逼迫した21年3月期、急遽各地に配送センターを設け対応したが、10月以降新たに稼働する「新海老名ステーション」に順次集約していく。新ステーションの稼働によって配送キャパシティは21年3月比で倍増を見込む。来期は移行期間のため一時的に利益率の悪化が予想されるが、一元化が完了すれば物流費が約1%削減される見通しだ。また、配送については、19年にヤマトホールディングス(東京都/長尾裕社長)と資本提携を行っており、今後も協力して効率化を推し進める。

 事業別では、カスタマーエクスペリエンスの強化をテーマに、オイシックスではより購入しやすい低価格帯商品の強化や、賞味期限の長期化や冷凍キットの拡充を行う。品質にこだわる分、ミールキットなどを含めてやや高価格帯のラインアップが多いオイシックスだが、顧客の離脱につながりやすいボトルネックを解消することで、会員の定着をより強固にしたい考えだ。パープルキャロットでは、ヴィーガン食やプラントベースが市民権を獲得しつつあることを踏まえ、従来のミールキットに加えて、より即食性の高い商品を増やす。

 「2020年は食品eコマース元年といえる年になったと感じている。さまざまなサービスがあるが、その中でお客さまにとってよりプラスになるようなサービスを提供していきたい」と高島社長は発表を締めくくった。

1 2 3

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態