好決算のヤオコー、明らかにしたDS業態「フーコット」の戦略と次期中計の中身とは?

小野貴之(ダイヤモンド・チェーンストア編集部)
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第10次中計を発表!

 決算説明会の場では、9次中計に続く、3カ年の第10次中期経営計画も発表された。

 10次中計では、「ヤオコーグループ」としてめざす姿として「地域のすべての方々の食生活をより豊かに、より楽しく」という理念を掲げている。ヤオコーは以前より経営理念を定めているが、傘下のディスカウントスーパー、エイヴイ(神奈川県/木村忠昭社長)などを含めた、グループ全体での理念を設定するのはこれが初めてのことだ。

 「攻める3年にする」(川野社長)という10次中計の最大のテーマは「価格対応」。ヤオコーでは、コロナ後に予想される景気低迷を見据え、2020年からEDLP(エブリデイ・ロープライス)政策を中心とした価格対応を進めてきた。10次中計では、この価格対応のアクセルを踏み込む考えだ。

 「コロナ禍の経済への影響は甚大で、景気はこの先厳しくなるだろう。さまざまな業界で再編・淘汰が進むことが予想される中で、アマゾンやドラッグストア、コンビニエンスストアなどがシェアを伸ばそうとしている。この3年で、同業の中で抜きん出た存在になれなければ、強い他業種との戦いに勝てない」と川野社長は指摘する。

 同業他社との競争から抜け出すために取り組むのが、「2割強い店づくり」である。「2割強い店」とは、「同じ立地であれば、2割売上が高いお店が出来る状態」(ヤオコー決算説明会資料より)を指す。これを実現するため、10次中計では、4つの重点施策を掲げている(資料参照)。

出典:ヤオコー決算説明会資料


 10次中計では、最終年度となる2024年3月期に、売上高5156億円、経常利益238億円(いずれも連結)、売上高経常利益率4.6%、ROE10%以上を定量目標に設定している。3カ年累計の設備投資額は580億円(9次中計比で8億円増)となる見通しだ。

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