買収した京都老舗スーパーをクスリのアオキとしてオープン ドラッグ強化型売場づくりを徹底解説
昨年から今年初めにかけて、ローカル食品スーパー(SM)を相次いで買収したクスリのアオキホールディングス(石川県/青木宏憲社長:以下、クスリのアオキ)。その後、買収したSMの既存店を改装するかたちで、生鮮をフルラインで扱う食品強化型ドラッグストア(DgS)の出店を開始している。先行してオープンした「スーパーのアオキみずき店」(旧「ナルックスみずき店」)と、「クスリのアオキ宮村店」(旧「フクヤ宮村店」)を訪れ、店づくりや商品政策(MD)の方向性を解析する。(調査日:2021年3月6~8日) 文中の価格はすべて税抜価格
クスリのアオキ宮村店
売場面積500坪の大型店
青果は地場野菜を重視 鮮魚も地魚を強化
続いて訪れたのが京都府北部、丹後地方を代表する景勝地「天橋立」がある宮津市で今年2月末にオープンした「クスリのアオキ宮村店」(以下、宮村店)だ。クスリのアオキが昨年10月に買収したフクヤのSM・「宮村店」を改装した店舗で、前述のみずき店に続き、“SM改装店舗”としては2番目にあたる。宮津市中心部にほど近く、周辺は住宅街が広がる。
売場面積は約500坪でみずき店のおよそ2倍、クスリのアオキとしても大型店に分類される。売場配置は青果から始まる反時計回りのワンウェイ方式。生鮮の売場スペース構成比は18%と、みずき店と比較して小さい。
導入部の青果は、最前部の平台で果物、後方の平台で野菜を販売。それとは別に生産者が直接品出しする「地場野菜」コーナーを縦16尺・横6尺の平台で大きく展開している。調査日(3月7日)は日替わりの特売商品として「キャベツ」を98円、「トマト」を78円で提供していた。野菜、果物ともに全体的には無難にまとまっているが、クスリのアオキがコンセで展開している他店の青果売場に比べると量感に欠ける印象がぬぐえなかった。
一方、鮮魚は
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