ネット通販業界勢力&相関図 ZHDとLINEの経営統合完了 M&Aや外部との提携が活発化

森田俊一(流通ジャーナリスト、 松岡由希子(フリーランスライター)、ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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相関図大

新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大により成長スピードを加速させているEC市場。大手EC企業がM&A(合併&買収)の動きを活発化させる一方、小売やカテゴリー特化型EC企業も外部企業との提携などにより競争力向上を図っている。

 日本通信販売協会(東京都)によると、2019年度(19年4月~20年3月)のEC市場は対前年度比8.2%増の8兆8500億円となり21年連続で伸長している。20年度はコロナ感染拡大の影響で需要が急増したことから約10兆円規模に成長していると予測される。

 市場をけん引するのは、アマゾンジャパン(東京都)、Zホールディングス(東京都:ZHD)、楽天グループ(東京都)の大手EC企業だ。

 国内首位のアマゾンジャパンは、20年12月期の売上高が対前期比27.8%増の2兆1893億円(20年の平均為替レート1ドル=107円で換算)となり、遂に2兆円を突破した。

 同社はさらなる品揃えの強化と迅速な配送をめざし物流網の増強を進めている。20年8~10月の間に東京都1カ所、埼玉県3カ所の計4カ所に新たなフルフィルメントセンターを開設し、国内21拠点で物流を担う体制を構築している。

2020年10月に新たに稼働した「アマゾン府中フルフィルメントセンター」
アマゾンジャパンは物流網の増強を進める。写真は2020年10月に新たに稼働した「アマゾン府中フルフィルメントセンター」(東京都府中市)。延べ床面積は3万1157㎡に及ぶ

 国内首位の座を奪還しようと大きな動きを見せているのがソフトバンク(東京都)子会社のZHDだ。

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