コンビニ業界相関図 コロナで市場規模縮小!商社や外部企業との連携強化で新たな成長を

森田俊一(流通ジャーナリスト、 松岡由希子(フリーランスライター)、ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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相関図大

積極出店により成長を遂げてきたコンビニエンスストア(CVS)。しかし近年は店舗間競争の激化によって店舗拡大スピードが鈍化傾向にあり、さらに新型コロナウイルス(コロナ)がCVSの業績を直撃した。そうしたなか各社は待ったなしの状況で新たな成長モデルの構築を推し進めている。

 日本フランチャイズチェーン協会(東京都)によると、2020年度(20年1月~12月)のCVSの市場規模は対前年度比4.5%減の10 兆6608 億円。同協会がデータを公開している05年以降、前年実績を割るのは初のことだ。コロナの感染拡大によるリモートワークの普及や外出自粛生活で、オフィス街や観光地立地の店舗の利用が大きく落ち込んでいることが要因だ。

 しかしコロナ以前からCVSの成長には陰りが生じていた。CVS市場はセブン&アイ・ホールディングス(東京都:以下、セブン&アイ)傘下のセブン-イレブン・ジャパン(東京都)、ファミリーマート(東京都)、ローソン(東京都) の3社の全店売上高合計が全体の9割超を占める超寡占市場だ。これまではこれら大手チェーンの積極出店により市場が拡大してきた。しかし近年では国内人口の減少や店舗間競争の激化により、既存店客数は減少の一途を辿り、既存店売上高が前年割れする月が目立ってきた。20年2月期には大手3社が揃って新規出店スピードを減速させる方針を打ち出している。

 こうした状況のなか、各社は新たな成長を求め動きだしている。セブン&アイは

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