「サミット西荻窪駅南店」がオープン  小型店と感じさせない総菜売場がスゴイ!

2021/03/05 05:55
    大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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    什器の設計も工夫し売場の魅力をアップ!

     西荻窪駅南店では、総菜・ベーカリー売場を魅力的に演出するために什器の設計にもこだわっている。

     たとえばベーカリーでは、什器の側面に透明の素材を使用。隣の什器の商品も入口側から見えるようにすることで、変則な形状かつ小型の店でも、空間の広がりや品揃えの充実ぶりを視覚的に訴えられるようにしている。

    側面に透明の素材を使用したベーカリーの什器
    側面に透明の素材を使用したベーカリーの什器

     また、西荻窪駅南店は売場の広さが限られるぶん、陳列棚の段数を多くして商品を並べる必要がある。そうしたなか上段の棚には傾斜をつけることで、来店客から商品の“顔”が見えるようにしている。

    陳列棚の上段には傾斜をつけて、来店客から商品の“顔”が見えるようにしている
    陳列棚の上段には傾斜をつけて、来店客から商品の“顔”が見えるようにしている

     実際に店舗を取材して感じたのは、サミットの都市型小型店の進化だ。売場面積が約240坪とは思えないほど食品スーパーとして高い機能を提供している。
     服部社長は「今後、都心部へ出店するうえでこうした変則的な形状の物件への出店は避けてとおれない。同店を軌道にのせることで新たな出店機会の獲得につなげていきたい」と語っている。

    【サミットストア西荻窪駅南店 店舗概要】
    所在地   東京都杉並区西荻南 3 -8 – 17
    営業時間  9:00 ~ 23:00
    売場面積  788㎡
    従業員数  正社員22.5人、パートタイム・アルバイト74.4人(月173時間換算)
    年商目標  19億円

    記事執筆者

    大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

    1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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