チラシと店頭販促で振り返る! ライフ、サミット、ダイエーの年末商戦

2021/01/21 05:54
兵藤雄之

コロナ禍で迎えた2020年末、食品スーパー各社はクリスマス・年末商戦でどのようなプロモーションを展開していたのだろうか。本稿では、食品スーパー10社を「大手」「首都圏」「激戦区」に分け、クリスマスシーズンのチラシと店頭での販促をもとに、各チェーンがどのような商品政策をとっていたのかを見ていく。前回は、食品スーパー10社のクリスマスチラシのキャッチコピーを紹介した。今回は、大手3社(ライフコーポレーション、サミット、ダイエー)の店頭で行われていたプロモーションを見ていこう。

ライフコーポレーション

テーマは「家族で過ごすChristmas」

 まず見ていきたいのが、食品スーパー国内最大手のライフコーポレーション(大阪府:以下、ライフ)だ。

 「家族で過ごすChristmas」(コモレ四谷店のチラシより)を打ち出すライフのイチ押しは、「クリスマスの主役はやっぱりチキン」だ。総菜コーナーでは「ハーブ&スパイスの豊かな香り スパイスのフライドチキン」、「桜島どりローストレッグ(鹿児島産)」(1本598円)のほか、「オードブルセット」や「肉バルプレート」を展開。畜産コーナーでも、レギュラー商品と思われる「国内産若どり骨付きもも肉(解凍品)」とは別に、「九州産若どりローストレッグ」(1本480円)を提供していた。

 主役に花を添えるオードブルは、「彩りサラダオードブル」、「ごちそうオードブル」(ローストビーフ)、カットフルーツの「いちごたっぷりオードブル」、「ミートオードブル」、「ワインと楽しむオードブルセット」と多彩なラインアップを提供する。

 ワインは全品1割引で販売。チラシ上では、スペインを代表する「カヴァ(スペインのスパーリングワイン)」であるフレシネ(サントリー傘下)の「コルドンネグロ」(白、辛口)、「セミセコロゼ」に加え、同社オリジナルのシャンパーニュ産、ボルドー産のワインを訴求していた。

ライフコモレ四谷店
ライフコモレ四谷店(写真はオープン時のもの)

ワインと乾き物を関連販売!ビオラル商品も

 ワインの販促展開について、「コモレ四谷店」(東京都新宿区)では、壁面を使って1000円前後の手頃な価格のワインを、「チーかま」(チーズ入りかまぼこ)や、「チーたら」(鱈など)といった乾き物との関連で販売していた。ほかのチェーンではあまり見られない、思い切った売場といえるだろう。

 最近のライフは、首都圏の店舗において、自然の恵みを生かしたオーガニック食品や健康にこだわった商品を集めたプライベートブランド「BIO-RAL(ビオラル)」(約40品目)を発売している。コモレ四谷店でも、店内随所に「BIO-RAL」のPOPを掲げて商品を並べており、多くの来店客が足を止めていた。

 チラシの主役ではないが、コロナ対策と季節感を意識した「きのこ鍋」は、免疫機能向上に役立つといわれる「まいたけ」や「肉厚生シイタケ」をメーンに打ち出している。コモレ四谷店では、「鍋」をキャッチコピーにしたPOPをコーナーごとに掲げ、クリスマスへの関心が高くない層への訴求を図っていた。

見られた「東西の違い」は……

 同じライフの店舗でも、チラシのキャッチに「お手軽」を打ち出している南津守店(大阪府大阪市)になると、チキンの売場スペースが縮小されているようだ。細かな違いになるが、チラシにおける「コロナ対策」の扱いも異なっていた。

 南津守店では「お客さまへのお願い」として「マスク・消毒」、「一定の間隔」、「少人数」、「キャッシュレス決済」を明記しているのに対し、東京版では、チラシ裏面はゆったりとしたスペース取りとなっているにも関わらず、コロナ対策関連の注意喚起の表現は見られなかった。もちろん、コモレ四谷店の店内では、しっかりとコロナ対策については、掲示されているのだが、現在置かれている状況や、感染拡大に対する感じ方が東西で違っているということだろうか。

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