激動の流通 #5 ドラッグストアの次なるターゲット

森田俊一(流通ジャーナリスト)
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ドラッグストアの次のターゲットは……

 しかし、そうしたドラッグストアの特性も、「ドラッグストアの店舗数が増加して一段と小商圏化を迫られれば、品揃えはコンビニ並みの水準にシフトせざるを得ないだろう」(前出の経営コンサルタント)とも指摘されている。つまり、「生鮮食品の次は、弁当や総菜、ファストフードといった具合に、コンビニの土俵にドラッグストアが上がってくるのも時間の問題」(同)というのだ。

 生鮮食品の販売で成功をおさめたドラッグストアが、コンビニの独擅場だった総菜、ファストフードにねらいを定めてくる可能性は高い。実際、食品強化型フォーマットの高速出店で勢力を急拡大中のコスモス薬品(福岡県)は、総菜のプライベートブランド商品をすでに販売している。

 現在、“小商圏の王者”に君臨するコンビニは、ドラッグストアの次の照準となるか――。2021年もドラッグストアの躍進から目が離せない。

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