2021年に注力したい「顧客が自然と集まる店づくり」とは?

成田直人
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SNS運用や顧客に配慮した店づくりに取り組む

 このような状況下、2021年は「顧客が自然と集まる店づくり」をテーマにすることが重要だと私は考えます。広告などに投資して集客するのではなく、評判によって「ファン化」した顧客が自然と集まるようにすることがポイントです。その方法は大きく分けて2つあります。

 1つめは、SNSの運用です。「ツイッター」「インスタグラム」「LINE@」など、自店舗がターゲットとしている顧客の利用率が高いSNSで継続的に情報を発信し、ファンを増やしていきましょう。私もクライアントから「SNS運用はどうしたらいいですか?」と聞かれることがあります。ときには提携しているSNS運用代行のプロを紹介することもありますが、基本的には自社運用を推奨しています。まずはビジネス書などで学び、SNSの運用に慣れることが消費者心理を学ぶ上で大切です。最初はターゲットと年齢の近いメンバーで、SNSを運用してみることをおすすめします。

 2つめは、ターゲットに配慮した店づくりを行うことです。店内は自店のターゲットが満足する空間になっているでしょうか。ターゲットが高齢者であれば、掲示物の文体や文字の大きさへの配慮が必要です。家族連れであれば、ベビーカーが2台交差してもぶつからない程度の通路幅の確保や、キッズスペースのおもちゃの管理などに注意しなければなりません。顧客が「この店は年配(家族連れ)に優しい店だ」と周囲の友人に思わず漏らしてしまうほどの空間づくりが重要です。さらに、「グーグルマイビジネス」に口コミを投稿してもらうことで、よい評判が広がっていきます。

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