テイクアウト利用比率4割をめざす! サイゼリヤ「ミラノ風ドリア」に 特化した新業態の狙い

2020/11/13 05:58
    大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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    昼のピーク時にも商品を30秒ほどで提供

    席数は34席と少ないため、顧客回転率を高めるとともにテイクアウト比率を高めたい考えだ
    席数は34席と少ないため、顧客回転率を高めるとともにテイクアウト比率も向上させたい考えだ

     客席数は約30席。1人当たり滞在時間は約15分を見込む。

     来店客は入店後、カウンターで注文し隣の窓口で商品を受け取る。ほとんどのメニューがテイクアウト可能だ。

     顧客回転率とテイクアウト利用比率を高めるために工夫した点の1つが、「ミラノ風ドリア」を短時間で提供可能にすることだ。加熱条件を変更するとともに、熱伝導の具合や厚みが最適な専用のアルミ容器を使用することで、「サイゼリヤ」では約6分かかる調理時間を約4分に短縮させた。

     コンベクションオープンで1度に18個焼成可能で、昼のピーク時には来店客がオーダー後30秒ほどで商品を受け取れる体制をめざすという。こうした工夫によりテイクアウト利用比率については全体の4割ほどまで高めたい考えだ。

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    記事執筆者

    大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

    1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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