関西小売に激震、ロピア襲来 次なる出店と地域子会社制のねらいは?
関西攻略を担う「関西ロピア」エリアカンパニー制へ移行か
さて、ロピアでは関西進出に先立ち、20年7月に「関西ロピア」という法人を立ち上げている。同時に「神奈川ロピア」「埼玉ロピア」「千葉ロピア」という会社も設立しており、今後は「エリアカンパニー制」のような体制で、売上拡大をめざすとみられる。
ロピアでは24年度に売上高3000億円、31年度にグループ売上高1兆円を目標に掲げている。
20年2月期の売上高を当時の店舗数で按分すると、平均年商は30億円ほどになる。現時点でのロピアの総店舗数は53店舗。24年度の売上高3000億円という目標から逆算すると、新規出店により売上増をめざすという前提ではあるが、今後3~4年は年間10店舗近いペースで出店をしていくことになる。このうち「関西ロピア」の出店数がどれほどになるかは未知数だが、首都圏よりも出店余地の大きい関西での出店が多くなる可能性もありそうだ。
本特集で取材した寝屋川店の競合店では、ロピア進出の影響はそれほど見られない様子だったが、一定期間が経過した後にどのような状況になっているかはまだ誰にも予想できない。
ロピアの激しい価格攻勢はいつまで続くのか。店舗数が増え、ロピアの認知度が上がっていったときにお客はどのような反応をみせるのか。関西小売にとっては、ロピアの一挙手一投足から目が離せない状況が当面続きそうだ。
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