関西小売に激震、ロピア襲来 次なる出店と地域子会社制のねらいは?
2号店、3号店の計画が早くも進行中!?
寝屋川店の売場は次ページで解説しているが、オープニングセール期間は生鮮食品だけでなく、定番のナショナルブランド商品も目を疑うほどの低価格で提供していた。猛烈な安売り攻勢にお客も反応しており、オープンから1週間が経過したある日に店舗を訪ねてみると、平日にもかかわらず、店内は来店客でごった返し、店舗入口付近の青果売場には常に行列ができていた。オープンからわずか数日で、関西のお客に「ロピアは安い」というイメージを鮮烈に植え付けたのは間違いない。
ロピアは今後も関西マーケット侵攻の手を緩めない構えだ。20年10月現在、求人サイトを見ると、「ロピア尼崎島忠ホームズ店」(兵庫県尼崎市)、「ロピア鶴見島忠ホームズ店」(大阪府大阪市)の求人がすでに掲載されている。
店名からも、寝屋川店と同様、島忠(埼玉県/岡野恭明社長)運営のHC内への出店であるのは確実であり、首都圏と同じく関西でもHC内、あるいは商業施設内への出店で店舗網を拡大していくのかもしれない。そのほか、大阪都心部にある駅直結の施設に出店するという噂もあり、業界関係者の1人は「早期に10~20店舗体制になるだろう」とも話す。関西小売各社が水面下で「ロピア対策」を検討しているのは間違いなさそうだ。