ファーストリテイリング2ケタ減収減益 20年8月期決算説明会で柳井正社長が語ったすべて

本誌編集部
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ライフウェアというコンセプト
社会を支えるインフラになる

柳井正会長兼社長

 ライフウェアは日常生活を豊かにするあらゆる人のためのもの。製造開発、リサイクルまで自社で一貫して行っている。

 こうしたことに取り組んでいる企業は私たち以外ない。この領域で社会を支えるインフラになるのが使命であり、存在意義だ。

 時代の変化を体現した服を、その売り方で提供するために、首都圏に3つの店舗をオープンし、店舗での販売、接客のやり方を根底から変えていく取り組みを進めている。

危機をチャンスに変え、良い社会を作る

 コロナの業績への影響は大きく、世界の経済・社会への影響も深刻で、その出口は見えていない。また、大国の間で政治的対立が激化し、それがビジネスにまで影響を与える危機的状況となっている。この事態に直面し、必要なことは、「危機をチャンスに変えてよりよい社会をつくる前向きな発想と具体的な行動」だ。これを持てるかで未来は変わる。

柳井正の夢 国家に変わる真のグローバルプラットフォームを作る

 価値ある情報を一元的に持ち、すべてのプロセスを自社で行っている当社は、ビジネスを通じてより良い社会を作るという理念を明確に貫いている。世界中から優秀なデザイナーやクリエイターが集まり、名だたるグローバル企業と協業ができる。

 消費者は今後、社会に本当に役立つ会社でしか商品を買わなくなる。企業がどこに向かおうとしているのか、お金を払う価値のある会社かどうかを厳しく見ているのだ。

 自らの信念に基づいて行動する時代であり、経営者はとくに、正しいと信じることを勇気を持って行動することが求められている。

 私が描く夢は、優れた個人・企業と連携し、国や民族の垣根を取り去り、国家に変わる真にグローバルなプラットフォームを作ることだ。これは夢(物語)ではない。社会のためになる企業しか生き残ることできない、これこそが現実だからだ。世界中の消費者はこうした企業を応援してくれると確信している。

 

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