「ロピア田無店」の売場に見た!ロピアの商品開発スピードの凄み

矢野清嗣
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冷凍食品では業務用商品を重視か

 洋日配は主通路沿い、店舗入口からみて正面の壁面24尺がチーズなど乳製品コーナーを展開する。左サイドの壁面48尺は乳飲料・果汁飲料コーナーとなっており、スイーツコーナーに続く。スイーツコーナーでは「伝説のチーズケーキニューヨーク」(399円)、「バスク風チーズケーキ」(280円)、「なめらかプリン・クラッシック」(99円)など利恵産業が製造する商品を中心に15品目を揃える。同コーナーも、ロピア独自の売場として定番化している。

ロピア田無
ロピア田無店の売場レイアウト

 和日配も同様に主通路沿いに売場を入口から展開しており、入口から見て右側壁面30尺を、納豆・練物・豆腐などのコーナーとし、その対面48尺で豆・佃煮・水物・麺」・漬物などを販売する。全体に品揃えは絞られており、売れ筋商品をケース1段目に配置するオーソドックスな売場だ。調査日は、売れ筋の「タカノフーズ・極小粒3P」を1パック50円の超目玉価格で提供していた。

 田無店では、冷凍食品・アイスクリームコーナーを重点売場と位置づけているようで、「半額セール」「6割セール」と記された大きなPOPを天井から吊るすなど、安さを強く訴求している。

 既存店舗から変化が見られたのが冷凍食品だ。田無店では、入口から見て手前側の冷凍ケース両面28尺でアイスクリーム(個食タイプ)と家庭用冷凍食品を販売する。中華総菜・唐揚げなど17SKU、弁当類23SKU、米飯・お好み焼きなどで13SKU、中華麺、パスタなど20SKUの合計73SKUと、品揃えは売れ筋に絞り込んでいるようだ。

 入口から見て奥側に配置した冷凍ケース両面24尺は、業務用冷凍食品コーナーとしており64SKUで餃子・コロッケ・メンチカツ・焼鳥・たいやきなど64SKUを販売する。家庭用商品を売れ筋に絞り、業務用商品が充実させるこの対応はほかの店舗ではあまりみられない試みであり、利益確保と作業効率を考えたうえでの判断だと思われる。

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