DCMHD、島忠を子会社化 10月2日発表 6000億円規模のHCグループ誕生へ

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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10月2日、島忠をTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化すると発表した。

 DCMホールディングス(DCMHD)は10月2日、島忠をTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化すると発表した。買い付け期間は10月5日~11月16日までで、島忠株の取得価格は1株あたり4200円。買収額は最大で1600億円程度。買い付け予定数の下限は発行済み株式の50%とし、最低でも子会社化を目指す。

 DCMHDは、北海道から九州(福岡県・熊本県)まで店舗を展開しているが、島忠が主に店舗を展開する首都圏は手薄だった。島忠の子会社化でDCMHDの店舗数は700を超えるが、出店エリアは補完関係を持つ。なお、子会社化後も島忠ブランドは維持する。

 DCMHDの2020年2月期営業収益は4373億円で、4410億円のカインズに業界トップの座を受け渡していた。島忠の20年8月期の業績は1535億円。両社が経営統合すると6000億円規模となり、業界首位の座をカインズから奪い返す。

 ホームセンター業界では6月9日、アークランドサカモトがLIXILビバを子会社化することを発表し、7月21日にTOBが完了している。新型コロナウイルス感染症拡大で、巣ごもり需要などの追い風が吹く中、ホームセンター業界では今後、ドラスティックな再編が行われることが予想されている。

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