お客様を置いてけぼりにした小売店は消える コロナ禍で実店舗が生き残るための必須条件

2020/10/21 05:55
DIC幹部育成コンサルティング代表取締役 鳥越恒一
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 まずは従業員が明るく元気に、そして危機感を持って働けるようなアプローチが必要です。

・お店・会社の経営状況は従業員にきちんと説明し理解を得る(過度な不安を煽るのはNG)

・これまでの仕事の進め方を見直す。時間帯ごとの業務と業務にかかる時間を整理し、業務にかける時間の目安(標準タイム)を明示する。整理した業務の中でやらなくても良い業務はなくす(例えば1日に何度も行うチェックや、ミーティングなど)。

 時間帯によって不効率な仕事の時間帯を変える(忙しい時間の品出し、売り場変更など)。別々にやっていた作業を一度にまとめる(検品やデスクワークなど)。外注することで効率アップが図れる、コストダウンが図れるものをみつける。少しでも従業員の負担が減るように会社としても積極的に行動し従業員に努力を伝えることが重要です。まずはこのような取組を行い、従業員の負担を少しでも減らし、お客様のために割ける時間を確保してください。

 そして大事なことは厳しい状況で頑張ってくれている従業員に感謝の気持を常に伝えることです。うちのお店にはあなたの存在がなくてはならない。助かっています。いつもありがとう。そんな言葉をお店のトップが伝えてください。

 貢献感の高い従業員は良い仕事をし、お客様に支持され、愛されます。そんなお店が今後も生き残っていくでしょう。人間にしかできないホスピタリティー、売場づくり、提案、これらが「店舗の戦い方」のキーワードです。

 次回は「どんな環境でもお客様に支持されるお店」に不可欠な「スタッフの育成」をテーマに、店長がどのように人材を育成していくべきか見ていきたいと思います。

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