巣ごもり需要で伸びるDIYのEC!大都・山田岳人社長が語る「DIYを文化として広める方法」

高浦佑介 (ダイヤモンド・ホームセンター編集長)
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一過性ではないDIY文化を創る

──このような購買動向の変化について、どのように捉えていますか。

山田 家に滞在する時間が長くなったことで、住まいや暮らしに向き合う人が増えているのだろう。事実、商品の使い方やライフスタイルについての情報を発信する当社のWebメディアへのアクセスが急増している。多くの人が、自分の住宅について考え始めたと感じている。

 これまで当社は、DIYを文化として広めたいという思いで様々な活動を続けてきた。今回はDIYが一過性の動きではなく、生活に浸透していく時期ではないかと予想している。

──そのような中、大都としてはどのような施策を考えていますか。

山田 インターネットを通じた、DIYに関するレッスンやイベントを充実させたい。ECへの需要が高まるなか、オンラインでDIYのやり方を勉強し、その後、ネットで買い物をするという購買行動がより一般的になると思う。

──新型コロナが沈静化した後、御社の事業はどのように変化すると見通していますか。

山田 明確に予想することは難しいが、日々の業務については少なくとも以前のような働き方に戻るとは思えない。リモートワークのよさを生かしながら、生産性を追求する方向に力を入れることになるだろう。

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記事執筆者

高浦佑介 / ダイヤモンド・ホームセンター編集長

2010年東京大学文学部卒業、12年同大学院修士課程(社会心理学)修了。14年ダイヤモンド・リテイルメディア入社。『ダイヤモンド・チェーンストア』誌の編集・記者を経て、19年4月より現職。

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