イオン、真空スキンパック包装の採用拡大、鮮度を保持して食品廃棄物削減

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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イオン、真空スキンパック包装の採用拡大
ダイエーは2019年11月、牛肉で真空スキンパック包装の実験導入を始めた

 イオングループは、食品の真空スキンパック包装の採用を拡大する。食品の鮮度保持期間を長くすることができるとともに、輸送時のダメージから商品を保護する機能が向上することから、食品廃棄物の削減が期待できる。

 米化学大手のダウ・ケミカルが開発した高機能素材「アイオノマー樹脂」を使った真空スキンパック包装を採用する。内容物の形状にあわせて伸びることで、しわやすき間をつくらず食品を真空パックすることができる。

 真空スキンパック包装を使った商品は、イオン子会社のダイエーが2019年11月に実験導入、牛肉の包装で活用した。それ以降、段階的に対象商品を豚肉やラム肉に広げており、今後は鮮魚でも導入する計画だ。

 イオンは7月29日、ダウ社と二酸化炭素(CO2)の排出削減を目指す「カーボンプロジェクト協定」を締結したと発表した。真空スキンパック包装の導入によって削減した食品廃棄量は、ダウ社と国際オリンピック委員会(IOC)が2017年にスタートさせたダウ- IOCカーボンパートナーシップに基づき、CO2の排出削減相当量に換算され、IOCの活動で排出されるCO2とオフセットされる。

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