禁断、ユニクロが百貨店で売られる!アパレル業界で起こる、アフターコロナ5つの大変化!

河合 拓
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今投資をしなければ、アフターコロナを生き抜けない

  今投資をしなければ、アフターコロナでReborn (生まれ変わる)することは不可能だ。 

 まとめよう。アフターコロナの世界は以下のようなものとなる。

①コロナショックで力のないアパレルは徹底的ダメージをうけ、金融主導で業界再編がおき、強いアパレルだけが残ることになる。弱小アパレルは強いところだけがロールアップ(小さい企業が統合し規模を大きくして効率をあげるM&A用語)され規模の拡大を余儀なくされる

 ②百貨店は、アフターコロナ後に増加するインバウンドで一時的に需要は回復するも、デジタル戦略を間違えた百貨店および、立地が悪い地方百貨店は、インバウンド需要も一段落尽き、営業がもたなくなり、大幅な規模の縮小を余儀なくされる。

 ③生き残ったアパレルは、商社を完全に外し、自社取引を増やしつつ商社取引ではユニクロ並のコスト圧力をかけ、結果、戦略を持たない商社の多くは事業継続ができなくなるか規模を縮小する。CPFR(シーファー)ベースのデジタルSPA (個別最適でなく全体最適型)を理解した企業だけが生き残る

 ④アパレル・リテーラー企業のEC化率は30%を超えるが、コロナショック時に適切な戦略投資を行っていなかった企業は、取りのこされ業績が悪化し効果が限定的となる

 ⑤ホワイトカラーの仕事のしかたは、自宅作業型がメーンとなり、企業は本社の縮小、交通費や出張費の削減が可能となり、サラリーマンは通勤地獄から解放されて、真の「働き方改革」が実現される

  以上が、アフターコロナの世界である。私には、ハッキリと細部までその世界が見える。

 

プロフィール

河合 拓(事業再生コンサルタント/ターンアラウンドマネージャー)

河合拓氏_プロフィールブランド再生、マーケティング戦略など実績多数。国内外のプライベートエクイティファンドに対しての投資アドバイザリ業務、事業評価(ビジネスデューディリジェンス)、事業提携交渉支援、M&A戦略、製品市場戦略など経験豊富。百貨店向けプライベートブランド開発では同社のPBを最高益につなげ、大手レストランチェーン、GMS再生などの実績も多数。東証一部上場企業の社外取締役(~2016年5月まで)

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