セブン& アイ 伊藤順朗常務に聞く「なぜ、今SDGsなのか?」「どう取り組むべきか?」

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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地域の課題に対して企業として何ができるか

──今後、取り組みを強化していきたいという分野はありますか。

セブン&アイ取締役員 伊藤氏
「小売業は経営にSDGsを組み込みやすい産業」

伊藤 あらゆることが6合目、7合目といった状況で、十分ではありません。今後とくにスピードを上げていきたいのは、やはり社会的な関心が高い環境の分野です。これについては、19年5月にグループの環境宣言として「GREEN CHALLENGE(グリーンチャレンジ)2050」を策定しました。「C O ₂排出量削減」「プラスチック対策」「食品ロス・食品リサイクル対策」「持続可能な調達」の4つのテーマで、2030年の目標と2050年にめざす姿を設定しています。

──これからSDGsに取り組みはじめる小売業は、どの分野から手を付けていくのがよいでしょうか。

伊藤 われわれ小売業は生活者密着型ビジネスです。社会の困りごとに着目し、それを整理・解決していくという行為がそのままビジネスとなります。重要なのは、地域の課題に注目し、そこに対して会社として何ができるか議論していくことです。着手は小さなことからでよいと思います。取り組んでいくことで、(ステークホルダーからの)信頼を得ていけるのではないでしょうか。

 

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