百貨店・松屋が人材育成事業に進出! デザイン×ビジネス融合型独自プログラムの中身
個人受講者を呼び込み、広く次世代リーダーを育成へ

なお、FLAGの受講形式は完全対面。地方から参加する受講生も多く、リアルの場での交流や、東京・銀座という街がもつ刺激を受けながら学びを深めている。
第1期は30名でスタート、第2期では人数を40名に増やし、今後は年2回の開催を計画。2025年9月には第3期の開講が予定されている。
「1期の募集は、SNS広告と取引先へのアプローチで募集した結果、受講生は企業からの派遣と個人参加がちょうど半々となった。また1期は、30、40代の受講者が中心だったが、2期では20代の受講者も増えている。今後はSNSの活用を強化し、『自己投資してでも学びたい』と意欲のある個人受講者をどんどん呼び込み、安定した収益化をめざしていきたい」(松島氏)
構想開始から約2年、古屋社長の強い意志と松屋の人材育成にかける想いに賛同した協力者の協力によって始まったFLAG。「当初は『なぜ松屋が教育事業を?』という意見も社内外に多く、コンセプトを理解してもらうのは簡単ではなかった」と松島氏は振り返るが、受講生の放つパワーや高い満足度から見て、2期、3期と回を重ねるごとにますます存在感を増していきそうだ。
また、プログラムには松屋社員も参加しており、受講生との意見交換を通じて、自らの業務を見直す契機になっているという。松屋にとってFLAGは、収益化をめざす新規事業という枠組みを超えて、社員の成長、企業のブランディング、そして新たな事業創出の起点でもある。百貨店という伝統産業が挑む新たな取り組みの今後に注目だ。





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