百貨店・松屋が人材育成事業に進出! デザイン×ビジネス融合型独自プログラムの中身
豪華講師陣と実践的カリキュラム

デザインの講師陣には、田川氏をはじめとした著名人が名を連ね、現在募集中の3期では、日本を代表するグラフィックデザイナーの一人である原研哉氏が登壇予定だという。
「『ビジネススキル』の講義では、ハーバードビジネススクールのグローバルアドバイザリーボードメンバーであり昭和女子大学キャリアカレッジの学院長を務める熊平美香氏、Forbes JAPAN Web編集長の谷本有香氏など豪華メンバーに講師をお願いしている」(松島氏)
プログラムの中核には「グループワーク」が組み込まれているのも特徴だ。受講生は3つの異なる専門分野(ものづくり、地域プロデュース、スペシャリティ)からなるチームを構成し、約7カ月かけてビジネスアイデアを構想していく。
このアイデア創出プロセスにおいて、松屋銀座の売場や社員からのフィードバックが受けられることも魅力の一つだ。
「実際に1期では、昭和ガラスの再利用をテーマにしたインテリア商品が提案され、アートコンペでファイナリストに選出された。現在は松屋の秋の催事での販売をめざして活動中と聞いている」(松島氏)だという。
1期を終えて、松島氏は「おかげさまで受講生の満足度が非常に高く、他にはないユニークなプログラムだと高い評価をいただいている」と話す。
そのうえで、「7カ月という限られた期間に事業化までもっていくことは難しいが、グループワークから生み出される新規事業やアイデアが中長期的に松屋の商売にもつながる可能性がある、と手ごたえも感じている。しかしそれ以上に、日本産業を変革してきたいという私たちの想いと同じ想いをもつ同志とつながることが、当社にとって大きな財産になる」(松島氏)





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