不二家のブランド力を結集! 新業態「ペコちゃんmilkyドーナツ」とは
自社ブランド力のシナジーで出店の幅を拡大
「ペコちゃんmilkyドーナツ」の開発は、不二家にとって出店の選択肢が大きく広がることにもつながっている。同社によると、主力業態の洋菓子店は昨今、大型のショッピングモールや駅ビルなどへの出店がメーンとなっているという。しかし、洋菓子店は取り扱いアイテム数が多いため、冷蔵ケースやギフト棚など、一定の販売スペースの確保が必要となる。
一方で、「ペコちゃんmilkyドーナツ」は商品数を絞り込んでいることに加え、販売する商品は工場で製造して輸送するため、店舗内にキッチンを設ける必要がない。最低限のオペレーションのもと、限られたスペース内で、少数のスタッフにより運営ができるフォーマットとなっている。
つまり、洋菓子店ほどスペースを必要としない「ペコちゃんmilkyドーナツ」は、不二家として今まで検討しづらかったフードコートなどの比較的狭いスペースにも出店が可能なフォーマットなのだ。さらに、必要なスタッフの数も洋菓子店舗より少なく、人手不足が深刻な昨今でも展開がしやすい。将来的には会社全体の売上の底上げにつながる事業に成長させていく方針だ。
不二家は、伝統的な商品であるドーナツと、看板商品である「ミルキー」、おなじみのキャラクターの「ペコちゃん」というブランド力の結集で生まれた「ペコちゃんmilkyドーナツ」で、新たな価値創造のチャレンジを進めていく。