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社員が明かす、マーケティング調査会社を最大限に活用する方法

 最近、筆者の属するマーケティング調査の会社には、調査だけでなく、「データがあるけどどう使えばいいか考えてほしい」とか、「データの蓄積について手伝って」といった依頼が多く来ています。

 その支援をしているうちに、「マーケティングの研修をしたい」「中期経営計画をつくるうえで状況分析ができていない」などさまざまな依頼が舞い込むようになりました。そうしてリサーチにとどまらず、コンサルティング事業も行うようになったのです。

 経営戦略上の悩みがあれば、調査会社に聞いてみるのもいいかもしれません。今回はそのメリットを考えてみたいと思います。

調査会社の活用の幅は広い

 マーケティング調査会社はその事業特性上、さまざまな企業の経営課題に接する機会が多いです。そもそもマーケティング調査は、経営者やマーケターの意思決定のための判断基準や新しいアイデアを探すための基礎情報を得る手段として一般的です。

経営課題を解決するうえでは、調査会社をフル活用することも一案だ(写真はイメージ courtneyk/iStock)

 そのため調査担当者は日々、情報を求めるクライアントに多く接しており、それを続けるうちにクライアントが抱える課題がマーケティング調査で解決できるものか、そうではないのかを考える癖がついてきます。解決できないと判断すれば、「どこにつなげばいいのか」も考えます。こうした、いわば“思考のエクササイズ”を常にしているのが、調査会社の人間の特徴です。

 本連載で以前、「マーケティングができるようになる近道はあるか」という話をしたことがあります。その際、

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