ひと味違う商品で支持得る「日本酒で鮮度を訴求したい」=日本盛常務取締役 営業本部長 上野太郎

2020/03/26 10:30
ダイヤモンド・チェーンストア編集部

「ニホンサカリはよいお酒」のテレビCMで知られる日本盛(兵庫県/森本直樹社長)。「品質第一」を掲げ、他社とはひと味違う商品を数多く発売している。近年は、日本酒を楽しむシーンを広げる活動を通じ、新たなファン獲得にも取り組む。上野太郎常務に現在の施策や今後の展望などについて聞いた。

ブランドが広く浸透

日本盛 上野常務
うえの・たろう2003年、同志社大学卒業、同年住友商事入社。11年住友商事退職、同年、日本盛入社、社長室部長。14年、取締役 営業本部副本部長兼中期経営計画実行委員会委員長、15年、取締役 営業本部副本部長 兼中期経営計画実行委員会委員長兼ボトル缶推進責任者などを経て、19年常務取締役 営業本部長(現任)

──日本盛の起こりは明治22年(1889年)、2019年に創業130年を迎えました。

上野 日本酒業界を見渡せば300年や400年超の蔵元も数多くあり、そのなかにあって当社は、まだまだ若手の位置づけのような存在。しかし130年という歴史は、一般の企業からすればかなり長いのも事実です。これまで商いを続けてこられたのは、お客さまはもちろん、さらに当社の諸先輩方の努力があったからだと感じています。

──業界では若い企業とはいえ、日本盛というブランドは消費者に広く浸透し存在感を示しています。

上野 後発組であるため、「品質第一」を掲げて他社との差別化策に力を入れてきた結果ではないでしょうか。他社に負けない味、品質を追求したことで、創業22年目の1911年には国内生産高No.1になり、1913年には宮内庁にお納めする名誉を賜り、現在も継続してお納めさせていただいています。

 また同様の観点から、業界初の取り組みが多いのも当社の特徴です。1961年には他社に先駆け、「ニホンサカリはよいお酒」というキャッチコピーでテレビCMを流すなど、挑戦的な取り組みのおかげで認知いただけていると思います。

──あらためて、日本酒マーケットへの認識について聞かせてください。

上野 国内における日本酒消費量のピークは約177万klで、今から47年前の1973年のことです。以来、需要は年々、減り続け、今では最盛期の3分の1以下の水準にまで低下しているのが現状です。若者を中心に飲む人が減り、日本酒以外にもアルコールの選択肢が増えていることなどが原因で、われわれ日本酒メーカーを取り巻く環境は非常に厳しいと感じています。

──そういった状況に対し、貴社はどのような戦略で市場に臨みますか。

上野 業界の若手だからこそ、差別化をねらった商品に力を入れます。他社にはない、当社ならではの日本酒で、お客さまからの支持獲得をめざします。一方、ニーズが拡大する分野に着目した商品も積極的に展開する方針です。

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