週刊スーパーマーケットニュース ヤオコー、持株会社体制へ移行
北雄ラッキー
<第3四半期決算>減収・大幅減益で厳しい決算見通し
25年2月期第3四半期決算(非連結24年3月1日~11月30日)は、売上高が対前年同期比3.8%減の269億3300万円、営業利益が同82.7%減の6500万円、経常利益が同93.5%減の2500万円と落ち込み、大幅な減益となった。
第3四半期累計期間は、売上総利益が4億7800万円減少したことに加え、営業収入が800万円減少。営業総利益率は0.7ポイント悪化して28.2%に下げたことで、営業総利益は前年に比べて4億8600万円減少した。
販管費は、セルフレジ導入や不動産取得などにより減価償却費が9400万円増加したが、業績連動による賞与引当金繰入額が7100万円減少、セルフレジ導入での作業合理化などにより雑給が6000万円減少、「発寒店」閉店と「千歳錦町店」の建物買い取りなどによって地代家賃が1億600万円減少。販管費全体で1億7500万円減少して75億3600万円となったが、営業総利益のマイナス幅をカバーするまでには至らなかった。
25年2月期の業績については、売上高で同2.7%減の369億円、営業利益で同58.8%減の2億1000万円、経常利益で同66.4%減の1億8000万円、純利益で同60.9%減の1億2000万円を見込み、厳しい決算となる模様。
ヤマザワ
<第3四半期決算>大幅な損失計上
25年2月期第3四半期決算(連結24年3月1日~11月30日)は、売上高が対前年同期比3700万円減の758億8500万円、営業損失10億3600万円、経常損失6億5200万円を計上。厳しい業績を余儀なくされた。
第3四半期連結累計期間は、原材料高騰に対して価格転嫁がスムーズに行えなかったことから、売上総利益は1900万円減少して208億3200万円と低迷。一方、人件費の単価上昇などで給料が2億5200万円増、減価償却費3700万円増、その他12億3900万円増などにより、販管費は14億6000万円増加し、営業損失が発生した。経常利益については、営業外収益で補助金収入1億5000万円、電子マネー退蔵益1億7900万円はあったものの、営業損失が膨らんだことから経常損失につながった。また、中間期の繰延税金資産の一部を取り崩したことで、四半期純損失13億5100万円を計上した。
なお、スーパーマーケット事業の売上高は対前年同期比0.2%増の663億200万円、ドラッグストア事業は同1.5%減の95億7800万円で推移している。
25年2月期の連結業績については、売上高で同0.4%減の1015億円、営業損失8億円、経常損失5億円、純損失17億円を予想。厳しい決算を強いられる見通しとなった。
ベルク
<第3四半期決算>2ケタ増収も営業・経常利益は足踏み
25年2月期第3四半期決算(連結24年3月1日~11月30日)は、営業収益が前年同期比10.7%増の2858億円、営業利益が同0.1%増の126億円、経常利益が同0.5%減の129億円となった。
売上高については徹底的な価格強化が顧客の支持を得て堅調に推移する一方、商品調達価格や賃金上昇に伴うコスト増によって減益となったが、第3四半期連結累計期間の経営成績は計画どおりに進捗。引き続き高い収益性を維持していく。
第3四半期は、継続してポイントカード販促や各種キャンペーンの実施、SNSを利用した情報の発信を行い、幅広い顧客層の来店動機を高めることに努めたほか、PB「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」を含めた自社開発商品の取り扱いを拡大することで、目的来店性を持った顧客の誘引施策にも注力した。
店舗投資については、新店6店舗を出店したほか、既存店4店舗で改装を実施し、総菜・簡便商品の拡充、快適な買物空間を提供するための設備の更新を行った。
一方、グループ会社の「ホームデリカ」は、製造能力の増強とおいしい商品の供給体制を構築し、商品力を強化。また、「ジョイテック」は、備品、消耗品・販売用資材などの供給と開発などで、グループのサービス業務の強化に取り組んだ。
25年2月期の連結業績については、営業収益で同7.1%増の3767億2400万円、営業利益で同20.8%増の175億900万円、経常利益で同17.8%増の176億3000万円、純利益で同11.5%増の119億600万円を予想。増収・2ケタ増益の好調な決算を見通した。