生協の最新物流センターがすごかった! テスコ同様のシステム導入で高い生産性を実現

2020/02/14 05:44
「ダイヤモンド・チェーンストア」記者 大宮弓絵

ハイブリット式の
システム導入を可能にする
「順立てマルチシャトル」

トーヨーカネツの「順建てマルチシャトル」。ドイツのシーメンスデマティック社のマルチシャトルを採用している。ピッキングを終えた集品箱を発送順に並べ替える
トーヨーカネツの「順立てマルチシャトル」。ドイツのシーメンスデマティック社のマルチシャトルを採用している。ピッキングを終えた集品箱を発送順に並べ替える
 加えて熊谷センターで注目するべきは、ドイツのシーメンスデマティック社のマルチシャトルを採用した「順立てマルチシャトル」の導入だ。
 
 一般に従来型の物流センターでは、配送する順に商品をピッキングしていた。しかし熊谷センターではBPDやGTPなどにより効率を優先して商品をピッキングした後、最終的に同シャトルで配送順に並べかえる。このようにハイブリット式に最新のシステムを導入することで、高い生産性を実現しているのだ。

 さらにパルシステム連合会は、熊谷センターの設計にあたって、高度な物流網を構築しているデンマークやイギリスの生協も視察し、先進事例を取り入れた。たとえば「少ない従業員数で連携が図りやすいように、センター内には仕切りをつくらず1フロアでは全体を見通せるようにしている」(飯野氏)という。
少ない従業員数で連携が図りやすいように、センター内には仕切りをつくらず1フロアでは全体を見通せるようにしている
少ない従業員数で連携が図りやすいように、センター内には仕切りをつくらず1フロアでは全体を見とおせるようにしている
 熊谷センターは20年春の稼働を予定している。19年11月には、イオン(千葉県/岡田元也社長)が英国ネットスーパーのオカド(Ocado)との提携を発表するなど、大手小売業が自前での生鮮宅配サービス拡大に動き出している。そうしたなか国内生鮮宅配の“王者”と言える生協陣営はいっそう地盤を強化し、シェア奪取を簡単には許さない姿勢だ。
【熊谷センター概要】
所在地 埼玉県熊谷市樋春袋田1223-3 
階数   地上2階建て
敷地面積 約3万3000㎡
延床面積 約2万865㎡

 

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