ユーザーインの発想こそが今後の成長のカギになる=アイリスオーヤマ大山会長、講演で強調

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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大山会長
アイリスオーヤマ株式会社 大山健太郎会長

 アイリスオーヤマの 大山健太郎会長は23日、人口減による需要減など、近い将来起こる商環境の変化に対応するには、アイリスオーヤマが提唱する「ユーザーイン経営」をさらに深化させていくことが必要であると強調した。

 大山会長はダイヤモンド・リテイルメディアが主催する新しい商環境セミナーの中で、「日本の家電業界はガラパゴス化している」と述べたうえで、グローバルで戦うためには機能軸で開発をするプロダクトアウトでも、市場ニーズに合わせて開発するマーケットインでもなく、ユーザーの不満、不便を解決する「ユーザーイン」の発想が必要であると強調し、アイリスオーヤマの市場展開フローを例に出して説明した。

 アイリスオーヤマは生産年齢人口が減り続ける中で、このユーザーイン発想のもと、需要と市場を創造し続け、売り上げを伸ばしてきた。大山会長はユーザーにとって「業態」というものは意味をなさないとし、本当に便利なもの、自分にとって不便を解消してくれる考えをもつ企業こそが生き抜いていける、いまはそれが小売店でいうとドラッグストアであり、コンビニエンスストアである、ということだ。

 自らを「メーカーベンダー」というアイリスオーヤマは、ユーザーイン発想を鍛え続け、ユーザーのニーズに応えていった現在の姿になったという。

 大山会長は人口減局面の中でも、需要を創造し、市場を創造していくことで、十分に成長を続けることができると強調した。

セミナーの様子
ダイヤモンド・リテイルメディア・セミナー2020にて

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