こんにちは、成田直人です。前回は、パート・アルバイトを短期間で即戦力にするためのトレーニング術を解説しました。今回は優秀がスタッフが辞めないための組織をどう作るかについて全2回にわたって解説していきます(後編は明日1月10日公開!)。
人手不足の要因を分解する
こんにちは、成田直人です。今回は、優秀なスタッフが辞めないための組織を作ること、をテーマにお話をしていきます。
今、どの業界も人手不足に喘いでいます。人手不足の要因は、①新規スタッフが入社してこない、あるいは②スタッフが入ってきてもすぐに辞めてしまう、かのいずれか、および両方になります。したがって、課題は、採用なのか、それとも組織にあるのか、ということになります。
今回は組織に問題があるという前提で話を進めます。当社クライアントでも人材流出が深刻だった会社がたくさんあります。なかでも大型店の優秀なスタッフの離職問題は特に痛手でした。なぜなら仕事が分業化仕切れないのが大型店である程度人材力(スタッフ個々の能力)に依存したオペレーション体制でした。まさに読者である皆様も痛感していることなのではないでしょうか。
「今この人に抜けられたら終わりだな・・・」と思うスタッフが数人いるのではありませんか?きっと今は辞めないと信じているかもしれませんが、古株の従業員ほどある日突然離職の相談してくるから注意が必要です。「まさかこの人が?」ということを、私は何度も経験しました。あれは冷や汗が止まらないものです。そんな苦い経験を皆さんがしなくてすむように、具体策を提示していきますね。
辞めたくない組織、辞めたくなる組織とは?
辞めたくなくなる組織をつくるためには、今すぐ組織で取り組むべき3つのステップがあります。この3ステップを順に取り組むことで離職率を0%にすることが可能です。現に当社クライアントでも離職率がゼロになり定休日をもうけていた店が年中無休になりました。
でも、その3つのステップを踏むことが「なぜ必要なのか」と思う人もいるでしょうから、まずは、従業員にとって、辞めたくないなと思うような組織とはどんなものかをまず理解しましょう。
人材不足に悩んでいたら、まずは自店舗に大きく貢献してくれているスタッフのやる気を高めることが重要です。スタッフが離職を考える理由の大部分が「私は会社に必要とされているのか?」と疑問を感じるときだからです。
多くの店長が新人の離職に気を取られるばかり古株が手薄になるのです。貢献をしてくれているし、店長として感謝の気持ちを伝えているのですが思うように伝わらずミスコミュニケーションが積もり、重なり、すれ違いが理由で離職に至るのです。
古株としても大きな不満があるのではないのですが、仕事にワクワクしなくなることでマンネリ化しオペレーション(仕事をこなす)のように仕事に取り組むようになります。仕事で刺激がなくなるというのがとても危険です。もちろん中にはルーティーンの仕事が大好き!という人もいますが、稀です。多くのスタッフは仕事をする意義を求めて小売業にやってきています。
次回、いよいよ具体的な3つのステップについては解説します。お楽しみに。
なりた・なおと
19歳でABCマートアルバイト個人売上日本一を獲得。マネージャーになり昨年度対比1位、2位の原動力となる。その後、PC専門店PCデポに入社し、7ヶ月で個人売上1億円を達成。翌年、「良い」よりも「成果が出る」をモットーに小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社「株式会社FamilySmile」を創業。現在は、一部上場企業を中心にコンサルティング・研修・講演を手がけ多くの店舗で昨年度対比120%を達成。中には、3年で売上2倍になる店も続出するほどコンサルティングには定評がある。その功績が認められ日本三大褒章の一つ中小企業のノーベル賞と言われる「東久邇宮文化褒章」を受賞。セミナー講師ナンバーワン決定戦「S-1グランプリ」初代グランプリを獲得。