売上規模もEC比率も関係ない!勝ち組アパレルに共通する「ライトオフ期間」の長さとは?

河合 拓
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ユニクロはリアル店舗がいらない?自動販売機の方が合理的な理由

 ユニクロに代表されるコモディティ商品、ベーシック商品の中で、すでに国民の90%に認知されているようなもの、例えばヒートテックなどは、ほとんどが「買い換え」や「買い足し」がメーンと推察されるから、あえてUX(顧客体験)に力を入れる必要は無い。だから、大きな投資が必要な店舗を作るよりも、駅ナカや空港に自動販売機を設置する方が、よほど効率的だと私は思う。実際、米国ではすでにヒートテックは自動販売機で販売されている。

  私は、ユニクロのようなコモディティ商品は、すべて自動販売機が設置された「自動販売機ストア」を都心のど真ん中につくればおもしろいと思う。レジ待ちはなくなり、スマホでポチれば「ガチャン」とヒートテックが落ちてくる。デニムなどは、鏡に自身の姿を写し、AIがレングスサイズを計測する。店内の中央に置かれたコーヒーショップでデジタルサイネージの広告でも見て待っていれば15分程度でレングス調整後のデニムが「ガチャン」と落ちてくる。私は、ユニクロの店舗に行くたびに、駆けずり回っている販売員を見るとかわいそうになってくる。バラバラに散らかされた服を一生懸命たたんでいる時間を短縮できればどれだけ効率的だろう。

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