サミット竹野社長新春インタビュー  新・中計の方向性「食を軸に社会課題を解決する」とは!?

「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部
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ステークホルダーに
「社会」を加える

 20年春には次の中計を立ちあげる。具体的な施策はまだ公表できないが、その方向性について説明したい。

 今日本の多くの食品スーパーでは、食の課題を解決する「ミールソリューション」を提供しているのが現状だ。しかし今後は、それだけでなく、消費者の生活、さらには地域の困り事にも寄り添って、食を軸に社会の課題を解決するサポートにも乗り出し、必要とされる存在になることが重要だ。それが業態の垣根を越えた競争を勝ち残っていくことにつながるだろう。これまで当社のステークホルダーは「お客さま」「社員」「お取引先」だったが、ここに新たに「社会」を加えていきたい。

 こうした考えのもと19年12月には幹部約40人で2日間の合宿を実施し、今後のサミットがめざすべき姿について話し合った。トヨタ自動車(愛知県)が「クルマをつくる会社」から、移動にかかわるあらゆるサービスを提供する「モビリティカンパニー」へと事業モデルを変化させることを発表したように、われわれも食だけでなく、地域や社会において何が提供できるか追求し、それをもとに次の中計を策定する考えだ。

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