キリン、豪飲料事業を中国蒙牛乳業に約456億円で売却

ロイター
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キリン横浜工場
11月25日、キリンホールディングスは、オーストラリアで飲料事業を手がける子会社の全株式を、中国の蒙牛乳業に譲渡すると発表した。写真は横浜の工場のロゴ。6月11日撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[シドニー/東京 25日 ロイター] – キリンホールディングスは25日、オーストラリアで飲料事業を手がける子会社の全株式を、中国の蒙牛乳業に売却すると発表した。譲渡価格は約456億円。

売却するのはキリンのオセアニア飲料事業を統括するライオンが100%保有する「ライオン飲料」で、「ピューラ(生乳)」、「デアリー・ファーマーズ(生乳)」、「ムーブ(フレーバードミルク)」といったブランドを展開している。

蒙牛乳業は最近、豪乳児用食品会社ベラミーズ・オーストラリアの買収について豪政府の認可を取得したばかり。

蒙牛乳業は文書で、ライオン飲料は大量の豪州産牛乳の調達が可能で、豪州全体に13の製造施設と広範な冷蔵物流網を所有するなど、強力な垂直統合型の乳製品会社だと評した。

豪企業のベラミーズとライオン飲料を保有することは、蒙牛乳業がアジア太平洋市場で優位性を発揮するための基盤の強化につながるとした。

キリンHDは4月にライオン飲料について約571億円の減損損失を計上すると発表しており、事業資産の見直しの一環として売却を検討していた。

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