イケア、急成長するフード事業の秘密!社内で「もっともソファが売れる場所」と呼ばれるワケ

2023/03/06 05:54
兵藤雄之
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イケアフードを目的に来店する人も

ツンブロード サーモン
ツンブロード サーモン

 日本においても、国内1号店のIKEA船橋(20064月出店。現IKEA Tokyo-Bay)のオープン当初からフード事業の営業をスタート。

 都心型の3店舗については、IKEA原宿では、スウェーデンの伝統料理フラットブレッドに具材をのせた「ツンブロード」をイケアの店舗として世界で初めて販売したスウェーデンカフェ(現時点ではIKEA渋谷、IKEA新宿でも販売)および、世界で唯一のスウェーデンコンビニ(日本のコンビニ同様、コーヒーなどの飲食や、軽食も販売)を設置。IKEA渋谷は、肉を使わずにホットドッグを模したベジドッグ専門のスウェーデンビストロ(世界初)とスウェーデンレストラン、IKEA新宿ではデリの量り売りを導入したスウェーデン バイツ(世界で唯一)の営業も行っている。

 日本でのフード事業はグローバルベース(約6%)よりも、売上シェアがかなり高い(約10%)。オンライン販売を除くと約12%がフード事業の売上になる。都心型3店舗はさらに高く、原宿店の場合は20%以上になっているという。

 「コロナ前のデータだが、イケアのフードを楽しみに来店する人(「イケアフードのみを利用」+「イケアフードと家具を利用」)が4割を超えていたこともある。グローバルでは25%程度なので、日本は高い傾向にある」。イケア・ジャパン カントリーフードマネジャーの佐川季由氏は、こう語る。

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