米ウォルマート、ネット広告事業強化に向けベンチャー企業を買収

2019/04/16 14:00
ダイヤモンド・リテイルメディア社

ウォルマート
ウォルマートは、ネット広告事業の推進チームとして「ウォルマート・メディアグループ」を発足させている 写真はロイター

 米ウォルマートは4月11日、インターネット広告事業の強化に向け米シリコンバレーのベンチャー企業、ポリモルフ(Polymorph Labs)を買収すると発表した。

 ポリモルフは2013年創業で、顧客の購買行動に合わせた広告の表示や広告による販売促進効果の測定などを簡単に行えるクラウドシステムを提供している。例えば、キャットフードの購入者、ドッグフードの購入者というように顧客ターゲットを選び、広告を表示することができる。

 ウォルマートは、ネット広告事業の推進チームとして「ウォルマート・メディアグループ」を発足させており、ポリモルフの経営陣と社員はウォルマート・メディアグループに参画することになる。買収価格は公表していないが、今春には買収を完了する。

 ウォルマートの店舗と通販サイトを訪れる客は毎週1億6000万人に上る。この客数の規模と購買行動データを基に、同社はネット広告事業を新たな収益源に育てていきたい考えだ。

 米大手小売業では、クローガーが今年1月からマイクロソフトと共同で、「エッジシェルフ(EDGE Shelf)」と呼ばれる電子棚札の実証実験を2店舗で始めているが、このエッジシェルフは商品の価格だけでなく、栄養価などの情報や広告を表示することもできる。

 IoTセンサーとAI(人口知能)で顧客の属性や購買行動を分析、その結果に応じて広告を表示することができ、クローガーはメーカーから広告収入を得ていく計画だ。

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