グラフィコ取締役営業本部長 秦 俊二 
医薬品メーカーとしての機能を強化、企業ブランディングに力を入れていく

2019/04/15 00:00

──日本市場を重視するC&D社は、貴社の実績を高く評価して、今後もパートナーシップを強化する方針だと聞いています。

 オキシクリーン以外のC&D社の製品の輸入・販売も、検討しているところです。将来は、ハウスホールド部門の商品で100億円の売上をめざしたいですね。

──ヘルスケア用品も、貴社の得意分野です。健康食品の「なかったコトに!」は、10年間も売れ続けているブランドだそうですが、ロングセラーになったのはなぜですか?

 期待を裏切らない魅力を感じられたお客さまが、リピートしてくれたのだと思います。さらに当社では、売上を維持・拡大する取り組みも進めています。これまでの主客層は20~30代と想定していましたが、3年前リピーターの年齢層が上がったとみて、ミドルエイジ向けに「R40」を発売しました。昨年から売れ行きが上向いています。また、持ち運びに便利な「個包装シリーズ」も伸びています。日本国内だけでなく、韓国やタイでも販売し、マーケットのすそ野を広げています。

──足用石けん「フットメジ」も、ニッチなフットケア用品ですが、根強い人気があるそうですね。

 最初は、女性向けにかかとの角質落としとして打ち出していたのですが、男性向けの足のにおい対策ニーズなどにも、対応するようになりました。

──ほかにも、貴社には、ヒット商品がまだたくさんあります。

 冷え取りグッズ「優月美人」ブランドも、おかげさまで、10年以上のロングセラーです。

若い女性向けの温膏を医薬品として初めて開発

──マーケティング戦略について教えてください。

 これまでのマーケティングでは、商品名の認知度アップに注力してきました。しかし、独占輸入品や自社製品のラインアップも充実してきたので、「グラフィコ」の企業ブランディングにも、本腰を入れているところです。たとえば、販促什器に社名ロゴを入れたり、プロモーションでも商品名とともに社名も訴求したりしていきます。社名の認知度が上がれば、知らない当社の新商品をお客さまが手に取ったときでも、グラフィコの商品だからと、信用してもらえるようになるためです。

──医薬品メーカーのみらいファーマと17年に合併しました。そのシナジー効果は、どのように創出していきますか?

 当社の信用度アップに役立つと考えているので、“医薬品メーカー”としての地位の確立を急ぎます。とりわけ、当社の健康食品や化粧品も、医薬品と同水準のクオリティとお客さまに受け止めてもらえ、差別化できることは大きな意味があるとみています。まずは、第3類医薬品を中心に健康維持・増進を図る製品を開発、販売しますが、今後の新製品は第2類医薬品も視野に治療薬の開発にも全力を挙げています。

──どのような医薬品を開発しているのですか?

 当社が医薬品として初めて開発したのは、第3類医薬品である「鎮痛消炎ミニ温膏 A」です。患部を温める膏薬は、若い世代にもニーズがあるはずなのですが、これまではシニア向けがメーンでした。そこで、若い女性をターゲットとして開発したのが同製品です。当社の企画力を生かして、新発想の「いい香りがして蒸れにくいパッチ」を採用しました。色はピンクで、形も「花形」「星形」「ハート形」といった、女性の心をくすぐる、「かわいい形」にしてみました。今後は“貼る”以外の剤型での製品開発にも着手したいですね。

──ベンダー戦略として、商品のラインアップの絞り込みと並行して、取引先の集約も行っています。

 それによって、社内営業部門の業務効率を高めるほか、ベンダーさん1社1社とのパイプを太くして、共同販促といった取り組みを強化するのがねらいです。成果はすでに表れています。

──どのような成果なのか、ぜひ教えてください。

 成果の1つが、販売チャネルの拡大です。たとえば、オキシクリーンの販路は、これまでドラッグストア(DgS)がメーンだったのですが、食品スーパー、総合スーパー、ホームセンター(HC)でも取り扱ってもらえるようになりました。フットメジも、DgSだけでなく、HCでも好調です。男性向けに売れているからです。今後はスポーツ用品店などにも売り込みたいですね。

──貴社は、堅実に成長を遂げてこられましたが、経営方針に変更はありませんか?

 それは、市場環境の変化に合わせて、変えていくかもしれません。たとえば、現在はニッチ市場を中心に攻めていますが、チャンスがあれば、大きな市場にもチャレンジしたいですね。

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