ビオセボン・ジャポン代表取締役社長 岡田 尚也 
出店数は昨年度並みをベースに店舗フォーマットは柔軟に検討

2019/04/15 00:00
ダイヤモンド・チェーンストア編集部

──出店ペースは昨年度よりも上げていくのでしょうか。

岡田 昨年度は8店舗を出店しました。店舗数が増えていけば、当然お客さまの利便性が改善されますので継続していきますが、申し上げたとおりフォーマットの柔軟性も求められます。基本的に出店は東京都と神奈川県で、出店数は昨年度がベースとなりますが、数にとらわれるのではなく、どういう場所に店舗が求められているのかをしっかり検討し、アプローチをしていきます。

ビオセボン 国産加工食品
全商品の中で最も好調に推移しているのが国産の加工食品だ。売上高は対前年度比30%増ほどで推移しているという

──商品開発の体制を教えてください。

岡田 7、8人のメンバーで商品開発をしています。現在、力を入れているのは加工食品で、なかでも国内の生産者がつくるものにフォーカスしています。当社では「国内グロサリー」とカテゴライズしていますが、売上高は対前年度比130%近くと頭一つ抜けて伸長しています。ですので、当社としてもここの品揃えを昨年後半から強化しており、今後も新商品を開発していきます。

 おそらく春頃にはスイーツの新商品も投入できるかと思います。こうしたラインアップも増やしていく計画です。

──オーガニックのスイーツとはどのようなものなのでしょうか。

岡田 コンビニで一番売れているスイーツをご存じでしょうか。

──シュークリームでしょうか。

岡田 そうです。そういう観点で、日常的に手に取る商品でビオセボンに欠落しているものを開発していきます。そういうものを一つひとつ開発していければ、お客さまも気軽に買物ができるものだと思っています。

──デイリーユースのスーパーマーケットとして磨き込んでいくということですね。

ビオセボン 総菜
国産加工食品と同じく好調なのが総菜。売上高構成比が25%を超える店舗もあるほどだ

岡田 もちろんです。スーパーマーケットはデイリーでなければ持続可能性が高まりません。好例が、去年導入したオーガニックのパンです。手に取りやすい価格となるようにサプライヤーさまとしっかりと取り組みをしたこともあり、多くの支持をいただけました。このような(購買頻度の高い)オーガニック商品があれば、来店していただける頻度が高まっていくでしょう。

オンライン販売よりもオフライン店舗に注力

──今後のイオングループとの関係について思い描いていることはありますか。

岡田 それは私が描く立場にはないと思います。ビオセボン・ジャポンとして何がベストなのかを思い描くことが私に課せられた役割だと認識しています。

 イオングループさんは強力なインフラやノウハウを持っていますが、あくまでビオセボン・ジャポンにとって何がベストなのか、何がお客さまの支持につながるかということを考えるのが私の役割です。そういう意味では、これまでと変わることはないと思います。

──オンライン販売の展開について教えてください。

岡田 現在、かたちになっているものはありません。今はオフラインの店舗を展開することで、オーガニック商品を日常的に購入できる場所を提供し、お客さまに対して「(オーガニック商品を)試してみよう」「買ってみよう」という機会を増やすことが重要と考えています。

 お客さまからしてみれば、商品がどのチャネルで手に入るかはそこまで重要ではないと思います。購入できるのが、オンラインであれオフラインであれ、便利なかたちで手に入るのがお客さまにとってのメリットになります。そうしたなかで、現状はオフラインの店舗を充実させることに注力しているという段階です。

──それはECの優先順位がそれほど高くないということでしょうか。

岡田 そうではありません。買物はオフライン・オンラインで分けるものではない、というのが私の考えです。(オンラインに)注力しないというのではなく、そこに線引きがあまりない。ただ現状、会社としては、オフラインの店舗を充実させることにリソースを割いていくということです。オンラインは買物の手段の1つとして検討していきます。

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