スローガンは「商売人になろう」厳しい環境を人材育成で乗り切る!=ヤマザワ山澤進会長

チェーンストア・エイジ:千田 直哉 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア編集局 局長)
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──実際には、どんなことを学んでいるのですか?

山澤 具体的には、“常識”を身につけていくことが中心になります。尺貫法に始まり、流通相関図、商品知識など幅広い分野にわたっていますが、基本は“常識”の習得です。

 目的は「尊敬されるリーダーになること」です。リーダーシップというのは、部下にいかに気持ちよく働いてもらうかですから、そのために上司は尊敬される必要があります。尊敬というのは信頼されるということです。ゆくゆくは、「あこや経営塾」の受講者がそれぞれ、「この人のために頑張る!」と言われるようになってもらいたいところです。

 そして、リーダーシップの延長線上には、LSP(レイバー・スケジューリング・プログラム)の徹底があります。いくらよい仕組みを構築しても、それを実際に運用する従業員に店長を尊敬し、約束を順守するモラルがなければ、LSPは画餅になってしまうからです。

 商品面では、ケミカル(化学)的に分析することと、サイエンス(科学)的に物事を考える習慣を身につけることをめざしています。

 たとえば、牛肉の場合は、絞めてから1週間くらい熟成させるのが最もおいしい状態なのです。アミノ酸が化学変化を起こして、イノシン酸が多くなったときがピークですから冷蔵庫で保存すると10日後くらいが最もおいしくなるのです。

 畜産部門の強い企業は、そうやって研究して売場の強化を図っているのですが当社では不足していました。こういう“常識”を習得していくことが商売人への道につながります。

青果、総菜、刺身を強化する

──さて、今後の出店計画についてはどうなっていますか?

山澤 過去には5店舗強を出していたこともありましたが、ここ3年間は年間1~2店舗の出店ペースが続いています。10年3月期も、DgS併設の神町店(山形県東根市)と富の中店(山形県山形市)の2店舗の開業にとどまりました。

 ただ、チェーンストアですから、店舗数を増やしていかないことには、なかなかよい経費構造を維持することができませんので、コンスタントに出店していきたいところです。今期は、4月に開業した塩釜中の島店(宮城県塩釜市)と下期にあさひ町店(山形県山形市)の2店舗の出店は決まっていますが、なかなか不動産物件がなくて困っているところです。

──「地域のお客さまに繰り返し来店していただける店づくり」を標榜し、リピーターづくりをずいぶんと唱えています。

山澤 リピーターづくりということを突き詰めて言えば、人気ということになります。人気は集客力ですから、それらを構成する要素は、価格やホスピタリティ、店内環境などさまざまです。しかしながら、お客さまは商品を買い求めていらっしゃるのですから、いちばんの決め手になるのは商品です。

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チェーンストア・エイジ

千田 直哉 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア 編集局 局長

東京都生まれ。1992年ダイヤモンド・フリードマン社(現:ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。『チェーンストアエイジ』誌編集記者、『ゼネラルマーチャンダイザー』誌副編集長、『ダイヤモンド ホームセンター』誌編集長を経て、2008年、『チェーンストアエイジ』誌編集長就任。2015年、『ダイヤモンド・ドラッグストア』誌編集長(兼任)就任。2016年、編集局局長就任(現任)。現在に至る。
※2015年4月、『チェーンストアエイジ』誌は『ダイヤモンド・チェーンストア』誌に誌名を変更。

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