メルカリが多様性を認める企業、社会をめざす理由とは LGBT+の社内研修を一般公開

小内三奈
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多様性を認め、誰もが活躍できる社会を目指す

Pride@Mercari
D&Iチームのフアン・ガルシア氏

 「Pride@Mercari」の活動のゴールは、LGBT+の当事者がありのままで自分らしく働ける環境をつくることだという。

 「社会全体では未だ多くの課題が残されている。メルカリは日本に影響力を持っている会社だと思うので、最終的には生物学的な性、ジェンダー・アイデンティティー、性的指向に関わらず、誰もが活躍できる社会を目指していきたいと考えている」(ガルシア氏)

 メルカリのプロダクトやサービス上にも変化が見られる。性別の選択肢について、これまで「男」「女」の2択であったところ、今は「無回答」という3つ目の選択肢が追加されている。多くの人の目に留まるCMについても、以前はターゲットを女性に設定し女性のみを起用していたが、現在は男性もトランスジェンダーも登場する、まさに多様性を表現した内容となっている。

 実際、トランスジェンダーのユーザーから「これまでお店で靴のサイズを伝えると、見た目との違いにいつも店員さんに驚かれて嫌だった。メルカリのおかげで自分に合うサイズを気兼ねなく手に入るのでありがたい」といったリアルな声も届くようになった。

 「バックグラウンドによって個人の可能性が決めつけられることなく、誰もが簡単に取引に参加でき、自由に価値を生みだす機会を手にできる社会の実現をめざす」と公言するメルカリ。すでに社内では確実に、一歩先を行くダイバーシティ&インクルージョンが進んでいる。

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