平和堂23年2月期上期決算は減収減益 積極投資により通期業績予想を下方修正

2022/10/19 05:55
植芝 千景 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集者)
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ネットスーパー開始後もリアル店舗の存在意義を追求

 また、システム投資の一環としてネットスーパーの開始を発表。具体的な店名は公表されなかったが、まずは京阪エリアの1店舗 で実証実験を行い、置き配と店舗受け取りの2パターンで対応する。そこで利用動向やお客のニーズを把握し、今後他店舗でも展開していく考えだ。

 平松社長は 「ネットスーパーを開始したのは、あくまで多様なニーズに応えるため」と語った。平和堂はこれまで、買い物代行サービス「ホームサポートサービス」を実施してきた。ネットリテラシーの低い高齢者に向けて、電話・ファックスで注文を受け付け、商品を届けるというものだ。同サービスもネットスーパーと並行して引き続き運用するという。

 さらに、「ネットスーパー開始後も、リアル店舗に来て楽しさを感じてもらうことを重要だと考える」と平松社長は語り、今後、店舗が「地域サロン」としての役割を担い、交流の場としての付加価値を高めていく考えだ。

記事執筆者

植芝 千景 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集者

同志社大学大学院文学研究科(国文学専攻)修了。関西のグルメ雑誌の編集部に所属後、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。日本酒、特に関西の地酒好き。趣味は、未知のものを食べること。「口に入れてから考える」ことをモットーに、日々さまざまな食べものを味わっている。

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