全米主要都市への出店も!? リユース大手ブックオフホールディングスの次の一手

崔順踊(リテールライター)
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富裕層向けビジネスの拡大と全米への出店も視野に

 成長が期待されるプレミアムサービス事業では、従来リーチしきれていなかった顧客層の居住地や、サービスが求められる場への出店を加速していく。また、今期より「富裕層向け事業」から「プレミアムサービス事業」へと名称を改めるとともに、「hugall」百貨店内買取窓口は毎期4~5拠点を新規開設、BOOKOFF総合買取窓口は毎期3~4店舗を新規出店するとともに、機能連携によるサービス拡充で競合との差別化を促進する。

 収益性が高く、近年は利益貢献度も上昇している海外事業については、多店舗展開を進める。とくに米国では全米の主要都市への出店も視野に入れて、マレーシアも今後も毎期2店舗の出店を行う計画だ。マレーシアの拠点は「日本では不要なモノ」のリユースとリサイクルを主に行っており、マレーシアプラス他国での20店舗体制をめざす。

国内・海外・新規事業で増収・営業増益へ

 そのほか、新規事業としては、2021年11月27日にオープンした、グループ初のトレカ専門店「Japan TGC Center 吉祥寺駅北口店」の好調を受け、今後は多店舗展開を計画している。

 主に不動産会社など法人を対象に展開してきた「ブックオフおかたづけサービス」については、一般客向けサイトを開設し、サービスを開始する。また、法人向け食品買取サービスでは、賞味期限の近づいた食品を買い取り、ブックオフ店頭にてお手頃価格で提供しており、フードロス削減についても貢献している。

 国内事業の基盤強化、海外・新規事業の積極展開に伴い大規模なIT投資を行うことで、コスト負担はピークになると予想しているが、23年5月期の業績予想では、売上高が対前期比3.8%増の950億円、営業利益が同10.4%の19億円、経常利益が同0.3%減の23億円、当期純利益が同0.1増%の14億円を見込む。

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