まいばすけっと、最新大型店でわかった「最強ミニスーパー」の商品構成を徹底解説!

調査・文:矢野清嗣
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まいばす大

2005年12月の1号店出店から16年以上続く歴史の中で、まいばすけっとの売場は進化を続けている。本稿では21年10月にオープンした新デザインの大型店舗「妙典駅店」(千葉県市川市)と、22年1月時点で最も長く営業している店舗である06年開業の「千丸台団地前店」(神奈川横浜市)、新旧2つのまいばすけっとの店舗をレポートし、同社の進化の足跡をたどってみたい。(調査期間2021年12月17、27、30日、2022年1月6日)※本文中の価格はすべて本体価格

まいばすけっと妙典駅店

取り扱いSKU数3800超!新デザイン採用の大型店

まいばすけっと妙典駅店
●所在地: 千葉県市川市富浜2-6-1
●開店日: 2021年10月29日
●アクセス: 東京メトロ東西線妙典駅徒歩3分
●売場面積: 約70坪(歩測)
●立地: 駅前/地下鉄高架下
●営業時間7:00~24:00
●競合店: ファミリーマート、セブン-イレブン

 まず、最初に見ていきたいのは、2021年10月にオープンした妙典駅店だ。同店がある千葉県市川市は、江戸川を挟んで東京都江戸川区に隣接しており、人口は約49万人と千葉県では第4位の規模となる。店舗がある東京メトロ東西線「妙典」駅周辺は市川市南部の「行徳地域」として知られ、都心に通勤するビジネスパーソンに人気の住宅街として発展している。

 妙典駅店は「妙典」駅からすぐの東西線高架下にあり、同じく高架下、飲食店を挟んだ2軒隣にはファミリーマートがある。売場面積は約70坪(歩測)と大型店の位置づけで、直近の新店で導入中の、親しみやすさの演出をねらった新デザインの外装・内装を採用しているのが特徴だ。

 売場配置は入口から見て右サイドの壁面に青果、和日配、総菜、洋日配、その対面には青果、鮮魚、精肉、加工肉、乳製品を並べており、生鮮と日配が一体なった“ゾーン”を形成する(売場レイアウト参照)。奥側壁面は、チルド飲料、ビール系飲料などを配置。入口から見て左側の壁面では前方にレジ2台を配し、菓子、アイスクリーム、パン、冷凍食品の売場を壁沿いで展開する。酒類、日用品、加工食品を並べるゴンドラゾーンは通路幅も広く、ほかのまいばすけっと店舗と比べてゆったりとした印象を受ける。売場スペース構成比は、生鮮が約17%、日配が約26%で生鮮と日配の合計は44%になる。日用品も11%と構成比が高く、力を入れているのが窺える。

 数日にわたって店舗に足を運び、妙典駅前店の取り扱い商品を数えてみたところ、SKU数は

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