注文から10~60分での即時配送を実験 約1時間で30件超をこなすROMSとココネットのテクノロジーとは
約1時間で30件超のピッキング・配送を実現
この即時配送サービスの配送体制は稼働時間ベースで1日平均1.5人。「MOPU」からの距離に応じて配送エリアを分け、1㎞圏内をデリバリーシェアリングのプラットフォーム運営会社であるanyCarry(エニキャリ:東京都)の自転車1台、1~2㎞圏内をココネットの軽自動車1 台に分担させた。
軽自動車では「デリバリーソリューションサース」の配送ルート最適化機能を用いて最適なルートを自動で計算し、これに沿って複数の受注をまとめて配送する一方、自転車は「MOPU」と配達先を行き来し、受注するごとに1件ずつ配送した。ココネット経営企画室室長の萩原哲也氏は「受注状況に応じて最適なルートは常に変化するため、自転車での短距離配達では、受注した順に処理するシンプルなオペレーションのほうが効率的だった」と振り返る。
21年10月29日には受注件数が急増し、ピッキングと配送のキャパシティが検証できた。約1時間で30件超のオーダーに対するピッキングを処理し、自転車で約20件、軽自動車でも約20件の配送を完了している。この間も、「MOPU」のピッキングロボットはピッキングを続け、生産性が最大となった。脇氏はこの検証結果をふまえ、「配送効率とピッキング効率を鑑み、生産性を最大化させた状態でどのようにサービスを設計するかがカギになる」との認識を示す。