第2四半期は増収・減益のツルハHD 鶴羽順社長が語ったデジタル戦略とは

ダイヤモンド・ドラッグストア編集部
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精肉・青果、100円ショップ導入で客数が8~12%伸びる

鶴羽社長 次に利便性向上への取り組みについてだが、引き続き既存店への精肉・青果の導入、100円ショップの導入を進めていく。

 精肉・青果の導入はすでに859店舗、100円ショップの導入はツルハとツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本(広島県)を中心に52店舗となった。それぞれの導入店舗はおおむね8〜12%ぐらい客数が伸びている。このようにカテゴリーを追加して買物目的を増やし、客数を上げる施策を引き続き行っていきたい。

 Eコマースに関しては、11月に配送拠点を関東に一つ増やした。まだ稼働したばかりのため、本格的な販促の強化は年明け以降になる。リアル店舗との融合戦略、店舗拠点、店舗在庫を活用したサービスなども引き続き検討したい。

 プライベートブランド(PB)戦略は「くらしリズム」を中心に展開を拡大している。今期末の計画は「くらしリズム」で850SKUだが、現在795SKUと、開発のほうは予定通り順調に進んでいる。また、各事業会社への導入も今期の課題として進めてきたが、全事業会社がほぼ全品導入ということで順調に導入が進んだ。PB全体の売上目標は通期で700億円を計画している。上期は大手食品メーカーとのPB開発が進んだ。今後も大手食品メーカーとの共同開発を積極的に進め、拡大していきたい。

 最後に、調剤については今期は91店舗を開局する計画だ。調剤では引き続き業務効率化に取り組むとともに、薬剤師の教育に力を入れていく。決算説明会資料に記載したとおり、当社の薬剤師が日本薬局学会学術総会優秀演題を受賞した。今後も当社薬剤師の専門性の向上を社内外に発信し、薬剤師のモチベーションアップはもちろん採用活動にもつなげていきたい。

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