かつてない高い予算ハードルの2022年? 青果部門がこの春すべき提案を網羅!

解説・文:オフィス・フジイ:藤井俊雄
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青果部門における季節を提案する売場づくりは、1カ月ほど前倒しで実施するのが通例だ。夏は5月、秋は8月、冬は11月であり、春の提案は2月に行う。季節の切り替わりにおいては、旬を代表する商品を販促企画に取り入れた売場づくりが重要になる。日本の消費者は四季折々に出回る農産物を食し、季節の変わり目を体感する。本稿では、青果売場における「春」の提案について解説していく

春しか販売できない商品を!「 新物」「春物」にもチャンス

 春は、野菜の「新物」が出始める時季である。昔とは違って現在は多くの野菜が通年で出回っているが、春に出回るものは限られる。だからこそ、旬の商品を大切にした売場づくりが重要になる。

 では、春を強調する野菜にはどのようなものがあるのか。その1つが山菜類だ。山菜類は春しか販売できない、極めて希少な商品群の1つだ。具体的には、生筍、生フキ、生ウド、生コゴミ、生ゼンマイ、生ワラビ、タラの芽、フキノトウ、ウルイ、シドケ、ミズ、菜の花などが挙げられる。山菜類以外ではグリーンアスパラガスも春しか販売できない極めてレアな商品だ。

春野菜のイメージ
春は、野菜の「新物」が出始める時季である。昔とは違って現在は多くの野菜が通年で出回っているが、春に出回るものは限られる。だからこそ、旬の商品を大切にした売場づくりが重要になる。 i-stock/bonchan

 「新物」と呼ばれる商品にも注目したい。通常、野菜は収穫後、できるだけ鮮度を落とさないうちに店頭に並べるケースが多いが、玉ネギやジャガイモなどは収穫後に貯蔵して長期間にわたって販売する。こうした保存して販売する商品のうち、春に新しく出回るものを「新物」、あるいは「春物」と呼ぶ。「新玉ネギ」「新ジャガイモ」「新人参」「春キャベツ」「春大根」「春白菜」「春レタス」などがその一例だ。

 果実はどうだろうか。果実と言っても「野菜的果実」や「果実的野菜」などさまざまな定義があるが、ここでは一般的に「果実」として販売されているものについて述べたい。春は花が咲く時季であり、果実の収穫は3~6カ月先となるが、商品によってこの時季に出始めたものが「新物」として販売される。

 果樹の多くは春に開花し、実がついて早いものは6月頃から店頭に出回るため、季節の果実は初夏からスタートする。たとえばメロン類、プラム類は初夏、スイカ、桃類、ブドウ類は夏、梨類、リンゴ類、柿類、ミカンは秋が本来の旬となる。

 ただ、現在は農業技術の進化により、多くの品種が早生種、中生種、晩生種などに分けて生産されるため、それよりも1~2カ月程度早く、あるいは遅く出回るようになった。また、貯蔵技術の進化により、以前なら販売が終了していたものであっても販売できるようになっており、たとえばリンゴなどは通年で国産商品が販売されている。

春の青果売場づくり「春野菜」コーナーはこうつくる!

食品スーパーの「春野菜コーナー」
2月からは山菜類や「新物」の野菜など春しか販売できない「春野菜コーナー」を提案したい

 春は四季の始まりであり、多くの企業の新年度がスタートする時季でもある。売場づくりを大きく変化させ、寒く暗い冬からの解放、そして新年度の始まりを感じさせる提案をおすすめしたい。

 季節はまだ冬ではあるものの、青果売場は一足早く、2月から春の売場づくりを始めたい。

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