〈特別企画〉ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品2018 Diamond Home Center
〈特別企画〉ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品2018
■エクステリア:物置部門
スタイリッシュかつ作業性が人気
作業衣料から初の受賞
グランプレステージ・ジャンプ/田窪工業所
★★★ 選評
デザインや使い勝手のよさも追求
2000年発売の「グランプレステージ」。16年にデザインを一新し、機能面をさらに向上させフルモデルチェンジで発売されたのが「グランプレステージ・ジャンプ」だ。
一般的に無味乾燥なデザインが多い物置の中で、扉部分に8色のカラーバリエーションがラインアップされた。いずれもメタリック&ソリッド塗装で鮮やかな発色のため、屋外売場など見本品を設置すると視認性が高まり、物置売場への立ち寄り率を高めることができた。
扉は、「吊り戸方式」(上のレールに扉を吊り下げる)を採用し、 砂やゴミつまりによるトラブルの減少を実現し、扉の開閉を力を入れずに行うことができるようになった。
高さ、奥行き、間口別に約100タイプのサイズバリエーション。背の高さに関係なく、どの位置からでも手を掛けられるユニバーサルデザインの取っ手、仮ロック機能を備えたシーソー方式の2ロックシステム錠。サビに強い高級焼付塗装。自分仕様に組み立てられる棚板。
こうしたスタイリッシュなデザインや機能面の充実により、デザインを重視する女性から高い支持を集めたこともヒットの理由だ。これからの市場を牽けん引いんする物置として、存在感が高まる商品である。
★★★ アンケート結果
ユニバーサルデザインの評価につながる
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最も高い評価となったのは、「斬新さ(デザインなど)」だ。カラーバリエーションの豊富さは、従来の物置のイメージを刷新し、競合他社も追随するほどの影響を市場に与えた。物置はエクステリア商品で、常に外部の人の目に触れる。またユーザーの中には女性も多い。
家の外観を気にかけるのと同じように物置もデザイン性を求めるという、消費者のニーズに応えた商品だ。
「新規機能性」も、サイズや棚板のバリエーション、扉の吊り戸方式や使いやすい取っ手の採用などが評価されたかたちだ。使いやすさからは、同時に「ユニバーサルデザイン」としても高い評価だった。
物置の販売には、パンフレットの設置は欠かせないが、積極的なPOPなどの販促物の設置で、購買動機につなげていったことも「売場提案」の評価につながった。
「ブランド力」は、物置で田窪工業所と「グランプレステージ」の認知度が高いことを表している。