[プロユース]都市部立地にプロ向け小型店をオープン!カジュアルウエア、安全関連商品も強化
さまざまな労災事故から眼を守る
スタイリッシュでくもらない保護メガネ
ボレー セイフティ
日常的な保護メガネ着用が労働災害防止につながる
2018年に厚生労働省が発表した「労働災害発生状況」調査によると、17年の労働災害は前年と比較して死亡災害が5. 4%増、休業4日以上の死傷災害が2.2%増と、増加傾向にある。近年、さまざまな労働現場の防災意識は高まる傾向にあり、対策も着実に進んでいるが、まだまだ不十分だということだろう。
保護メガネについても、日常的に着用することの重要性が以前から指摘されている。粉塵や飛来物が発生しやすい、工場や医療現場などで、ゴミ、チリ、金属などのかけら、液体などから眼を守ることができる。
作業用の保護メガネには、保護性能や耐衝撃性能などの堅牢性のほか、日常的な着用に欠かせない、ストレスのないかけ心地や、くもりにくさなどが求められる。
加えてスタイリッシュな「かっこいい」保護メガネを販売しているのが、ブッシュネル・アウトドア・プロダクツ・ジャパンだ。
デザイン性と保護性能、かけ心地のよい保護メガネ
ブッシュネルは、1948年設立の高性能スポーツ光学機器メーカー。日本法人は07年に設立されている。高性能保護メガネも、〝見る〞ことにこだわる製品ラインアップの1つとして販売。
同社の保護メガネは高い基本性能に加えて〝かっこよさ〞にこだわり、〝くもらない〞〝かけ心地よい〞という特徴を持つ。
中でも「ボレー セイフティ」ブランドの商品は、独自の技術開発と人間工学を駆使した保護メガネとして、世界的に高く評価されている。
そのフラッグシップモデルともいえるのが「RUSH+(ラッシュプラス)」だ。高いデザイン性に加えて、ラップアラウンドのモデルが快適に頭部を包み、眼を効果的に保護する。そのほか調整可能なノービス、プラチナコーティング、2色の異素材を一体成型した、しなやかなテンプルなども特徴。EU圏における保護メガネの基本規格である「EN166」をクリアしているほか、保護メガネに関する日本工業規格の「JIS T8147」の規格も取得している。
このほかに、ゴーグルタイプの「STORM(ストーム)」をラインアップ。透明の柔らかいフレームが顔に心地よくフィットし、足元もよく見えるなど、着用者の作業効率を最大限に向上させる究極のゴーグルだ。
同じく「BOOM(ブーム)」は、着脱可能なスポンジ素材のシールガスケットを装着することで、より粉塵からの保護性能を高めている。
注目企業 ● コーコス信岡
ファッション性、機能性を追求した新商品を積極的に投入
タウンユースの取り込み図る
コーコス信岡が展開するワークウエアブランド「グラディエーター」が好調だ。
アウターの「G-スポルト」は、2017年に発売して以来、販売数・額ともに順調に拡大。当初の計画の20~30%増で推移。
一見、カジュアルな上着のようだが、実際の作業現場で求められる、プロ向け衣料としての高い耐久性、機能性を備えているのが人気の理由だ。またワークパンツ「Gーカーゴ」も同様で、今も新たなファンを獲得し続けている。
いずれのシリーズも、定期的に新商品を投入することでブランド価値の最大化、浸透をめざす。
主力ブランドを拡充する一方、コーコス信岡が19年商戦において、とくに力を入れるのが、伸長カテゴリーの空調ウエア「エアーマッスル」である。昨年、「ディッキーズ」ブランドで、デザイン性、機能性にこだわった商品を投入したが、今年は、軽量で機能性を進化させたベストを追加し拡充を図る。
「昨年は作業向けを想定していたが、今年は、さらに幅広い仕様シーンのニーズに応えたい。畑仕事や散歩、またスポーツ観戦といった、日常的な“タウンユース”も取り込むことができればと考えている」(生産企画本部 企画部 次長林威喜氏)。
新たに保冷剤ポケット・ずり上がり防止ループ・サイドバッテリーポケットを追加して、快適さ、使いやすさも追求。幅広い層から注目を集める商品となりそうだ。
半永久的に消臭機能が持続
徐々に広がるマーケットにもチャレンジする。
ここ数年続いている夏の酷暑、高まる快適な作業環境へのニーズを受け、ラインアップを強化するのが汗臭、加齢臭対策の機能性ウエア「ニオイクリアEX」だ。「グラディエーター」の新シリーズとして積極的に販売する考えだ。
一般に汗臭、加齢臭の原因は、アンモニア、サク酸、イソ吉草酸、ノネナールという4つの成分といわれる。「ニオイクリアEX」は、日本製の特殊な消臭糸を編み込むことでそれらの成分を吸着、分解。この機能が半永久的に持続するのも特徴だ。
単体のワークウエアとして着用できるほか、前述の空調ウエアと併用しても大きな効果を得られる。使い方の幅広さも魅力といえそうだ。コーコス信岡は本質的な機能性やデザインにこだわり、リピート購入してもらえる「ファン」を増やすことで、来店率の向上につながる売場サポートに努めていく。
■「価値あるブランドを構築したい」
近年、着実に拡大しているのが、カジュアルでおしゃれなワークウエアへのニーズです。20~30歳代の比較的若い年齢層を中心に、年々、引き合いが強まってきています。
その中、当社では魅力的な品揃えを実現できるよう、商品開発に力を入れています。真摯にお客さまの声、量販店のバイヤーさまの意見に耳を傾け、商品づくりへ反映させる方針です。
徐々にスタイリッシュな商品が増えていますが、ワークウエアを扱う企業としてこだわりたいのは、品質と機能性。おしゃれであっても単に低価格を打ち出すのではなく、付加価値型の商品でユーザーの満足度を上げることができればと考えています。
こういった方針とともに、めざしているのは価値あるブランドの構築。当社には現在、独自の主力ブランドに「グラディエーター」がありますが、定期的に新商品を投入するほか、売場での価値訴求、またさらなる品質追求など、地道な取り組みを続けることで、ブランドの価値拡大をめざしています。
また展開するブランドの1つにアメリカンテイストが特徴の「ディッキーズ」があります。おかげさまで昨年、10周年を迎えました。このブランドも前述のような地道な施策が、幅広いお客さまの支持獲得につながったと自負しています。
お客さまのニーズは今も変化しており、そのスピードは年々上がっています。今後もお客さまの声、意見を大切にしながら商品を開発します。同時に、ホームセンター企業さまには、よりお客さまから注目されるような売場提案に取り組むことで、貢献していきたいと思います。