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社長が選ぶ 今年の社長2015

 学校法人産業能率大学(東京都)は、「社長が選ぶ、今年の社長」を発表した。従業員が10人以上の企業経営者を対象に「2015年の最優秀経営者は誰か?」を尋ね、集計したものであり、今年で8回目となる。

 

 有効回答数464人の投票中201票を獲得して、栄えある第一位の座に輝いたのは、トヨタ自動車(愛知県)の豊田章男社長(59)。「厳しい経営環境下でリーダーシップを発揮し、確かな舵取りで好業績を実現」「燃料電池の開発など革新的な商品を生み出し続けている」「世界のトヨタへの盤石の体制を築いた」などの評価を得た。

 

 第2位は、ソフトバンクグループ(東京都)孫正義社長(58)の91票。「海外への積極的な投資、他業種への参入など積極的な経営手法で成功している」「ロボット開発やグローバル戦略など先見の明がある」など、積極性を評価する意見が多かった。

 

 第3位は、三菱航空機(愛知県)の森本浩通社長(61)で国産ジェット旅客機(MRJ)の初飛行を成功させたことが大きなポイントになった。

 

 以下、4位以降を記しておきたい。

 

 第4位 永守重信 日本電産(東京都)社長(71)

 

 第5位 ティム・クック 米アップルCEO(最高経営責任者)(55)

 

 第6位 平井一夫 ソニー(東京都)社長(55)兼CEO

 

 第7位 宮永俊一 三菱重工(東京都)社長(67)

 

 第7位 柳井正 ファーストリテイリング(山口県)会長兼社長(66)

 

 第9位 新浪剛史 サントリーホールディングス(大阪府)社長(56)

 

 第10位 鈴木敏文 セブン&アイ・ホールディングス 会長兼CEO(83)

 

 という結果になった。初トップ10入りは、森本社長、宮永社長、鈴木会長の3人だ。

 

 さて、トップ10入りした面々を改めて眺めてみると、重厚長大産業から4人も入ったことだ。うち国産ジェット機初飛行を成功させた森本社長と日本初の商業衛星の打ち上げに成功した宮永社長2人は初登場。この分野が強いと、古い世代の私は少し安心させられる。

 

 意外なのは、鈴木敏文会長の初ランクインだ。オムニチャネル(=オムニセブン)を本格スタートさせたり、中東地区(ドバイ)に初めてセブンイレブンを出店するなど新事業が目立ったことが評価されたようだ。