今年3月3日、小島千鶴子さん(99)の白寿を祝う会が三重県四日市市内で開かれた。
周知の通り、小島さんは、イオン(千葉県/岡田元也社長)の岡田卓也名誉会長の実姉。ジャスコ、イオンの創業者の一人として、とくに従業員教育に努め、薫陶を受けた教え子たちの多くは大幹部として育っていった。
白寿を祝う会に集結したメンバーは、岡田屋時代に入社した人たちが中心で総勢約330人。
現在は、引退を決め、取材を受けることはもちろん、表舞台に出ることもほとんどなくなった小島さん――。
出席者の一人は、「以前と同じように矍鑠【かくしゃく】として、締めの挨拶では白寿とは思えないほどの切れの良さがあり驚いた」と近況を教えてくれた。
さて、散会し、帰路の道中で感想を漏らしたのは、元ジャスコ社長の二木英徳(現:日本体操協会会長)さんだ。
「最近、かつての仲間が集まるのは、悲しい席であることが多い。けれども、こういうおめでたい席なら大歓迎だ」。
そして、早くも、来年の小島さんの紀寿を祝う会に向けて、出席者の多くがそわそわ、わくわくしているのだという。